Web集客の事例、正しい見方とは?

Web集客の事例、正しい見方とは?

Web集客事例、正しい見方を説明します。読者対象は、Web集客の事例を参考にしようとお考えの方です。実は、事例をそのまま真似しても役に立たないことがほとんどですので、どこを参考にすべきか詳しくお話しします。

なぜWeb集客の事例は、見方が重要なのか?

あなたは、「Web集客の成功事例をまねして、うちのサイトを改善しよう!」と考えていらっしゃると思います。確かに、成功するのにはそれなりの理由がありますから、事例を参考にするのは自然な流れだと思います。しかし、そこには問題があるんです。

というのも、集客に関しては、単純にまねしても成果があがりにくいからです。厳密に言うと、まねしても良いところとマズイところがあるんですね。なので、まねしても良いところと、そうでないところの見極め方を知っていないと、大失敗しかねません。

そこで、どこをまねしても良いのか、事例の見方をご紹介しましょう。

Web集客の事例、見方のポイントは7つ!

それでは、Web集客の事例について見方のポイントをご紹介しましょう。ポイントは7つですので、すべてに目を通してしっかり頭に入れてください。

事例をそのまま真似してはいけない理由とは?

最初に、なぜ事例をそのまま真似してはいけないのか、その理由をご説明します。

おそらく多くの方は、「成功事例なんだから、そのまま真似すればいいんじゃないの?」と思われるでしょう。ところが、話はそんなに単純ではないんです。なぜなら、全く同じ商品を売っていても、経営者が違えばビジネスのやり方が全く違うからです。

例えば、「ライバルが安売りでうまくいったから、うちも安売りをまねしよう」ということは本当に可能でしょうか? そんな簡単な話ではないですよね。仕入れ価格が違えば、簡単に値下げはできないはずです。また、技術力の高さをまねできないことだってあるでしょう。

つまり、『訴求点』はまねできないんです。うまくいっているからと言って、ビジネスのやり方まではどうしても参考にできないんですよ。すると、まねできる部分はそれ以外のところに限られてきますので、具体的にどこなら参考にしても良いのか、お話ししていきましょう。

デザインは真似しても良い?

デザインは、真似しても良いのではないでしょうか。ただし、やたらと派手なものや、閲覧者が扱いづらいものなど、特殊なものは真似しないようにしてください。なぜなら、閲覧者にとってあまり良い印象を与えるものではないからです。

閲覧者がほしいのは情報であって、Webサイトのデザインではありません。デザインは、あくまでも内容を引き立てることができるものを選んで参考にしてください。デザインで何とかしようとする業者もいますが、それは本質ではありません。

例えばチラシで考えると、綺麗なデザインで商品が定価のものより、平凡なデザインで商品が特価のものの方が、多くの方の目に留まります。なぜなら、チラシを見る方の多くはデザインではなく値段に興味があるからです。

このような点から、デザインがWebサイトに及ぼす影響は少ないですので、特殊なものでない限り真似しても良いのではないかと思いますよ。

色使いは真似しても大丈夫?

色使いは、真似してよいか微妙なところです。確かに、デザインのプロが作ると巧みな色使いをしますので、非常にきれいだと思います。しかし、その色があなたのサイトに合うかどうかは別問題なんです。色は心理に影響しますので、サイトに合わないものだと逆効果になりかねません。

色を変えて集客がうまくったという話しをよく聞きますが、それは、そのサイトだからうまくいったにすぎないんです。つまり、ビジネスや内容など様々なものが違いますから、色だけをまねしてもうまくいかないことが少なくないんです。

したがって、色にどんな心理的な影響があるかを調べたうえで、本当にそれでよいのか検討しなくてはいけません。結婚式場と葬儀場が同じ色使いでは、さすがに変ですよね。したがって、似た形態のビジネスであれば、参考にはできると思います。

色については、絶対的な影響は大きくはありません。しかし、外見上の変更の中では割と反応に影響しやすいものなので、安易に真似しないように注意しましょう。

キャッチコピーは真似できるのか?

キャッチコピーは、まず真似できないでしょう。なぜなら、訴求点まで真似できないからです。これを真似してしまうと、最初にお話しした通り、ビジネスのやり方を真似することになります。もし、ピンとこないとしたら、おそらくキャッチコピーの本質を理解されていないと思われます。

確かに、キャッチコピーは単なる言葉かもしれませんが、その企業がどのような事業を行っているのかを端的に表しています。例えば整骨院で、「肩こりが辛い方、ご相談ください」という場合と「腰痛が辛い方、ご相談ください」では、全く訴求点が違いますよね。

どちらも整骨院ですが、肩に重きを置くのか腰に重きを置くのか、受けられる診療が全く違うわけですから。このように、『誰に対して何を訴えるのか』を凝縮したものがキャッチコピーなので、単なる言葉ではないんですね。

したがって、キャッチコピーは真似してもまずうまくいきません。おそらく、一番真似してはいけないものの、代表ではないでしょうか。自社は誰に対して何を提供しているのかしっかり考えて、最もお客さんの心に響く言葉を考えましょう。

コンテンツは真似できるのか?

コンテンツは、多少は真似できると思います。ただし、発信している情報の種類ぐらいが、参考にできる限界だと思います。少なくとも、全く同じ内容のものは作れないでしょう。盗作になりますし、検索においては、かなり高い確率で排除されてしまいます。

もう少し具体的に説明すると、「A社では○○と××について発信していて、B社では□□と△△について発信しているなあ」といった感じで分析します。そして、「当社では○○と□□について発信しよう」といった具合です。もちろん内容はオリジナルで作ります。

つまり、そっくりそのまま同じものを作るのではなく、どんな情報を発信しているのかを参考にするわけですね。例えばWebサイトで、会社概要のページを作るということを参考にできても、全く同じ内容には絶対できないですよね。

このようにして、どんな情報を発信するかという点で、コンテンツを真似することは可能なのではないかと思います。

画像や写真は真似できるのか?

画像や写真については、真似できるものとそうでないものがあると思います。

例えば、真似できるのはブログなどに使われる『アイキャッチ』画像でしょう。似たようなものを使うことはできると思います。なぜなら、画像そのものに深い意味が無いからです。アイキャッチ画像は、文章を読ませるための弾みにするだけなので、画像があればそれでいいんですね。

しかし、真似できないのが商品写真です。当然ですが、他社商品と自社商品は違いますので、真似のしようがありませんよね。もちろん、同一の商品を仕入れている場合は、全く同じ写真や画像になることはあると思います。

その他では、写真の撮影方法は真似できるかもしれません。撮影の場所や角度などは、比較的真似しやすいのではないでしょうか。また、写真や画像の配置は参考にしやすいと思います。どちらかというとデザインの範疇かもしれませんが、文字と画像の関係性など参考にできるでしょう。

このように画像や写真には、真似できる「アイキャッチ・配置・撮影方法」と、真似できない「商品写真」などがありますので、注意してください。

バナーは真似できるのか?

バナーについても、真似できる部分とできない部分があります。

具体的に真似できる部分は、文字の装飾と画像の配置でしょう。計算された見やすい配置にしているはずですので、参考になると思います。文字や画像のサイズや色使いなど、参考にできる部分はかなり多いのではないでしょうか。

逆に真似できない部分は、文字情報です。これは、事実上のキャッチコピーなので、先ほど説明した通り簡単にはまねできないし、参考にするのも難しいでしょう。

したがって、バナーはデザインは真似できても、文言までは真似できないと考えてください。

まとめ

いかがでしたか? Web集客の事例、正しい見方を説明しました。

今回ご説明したポイントは、事例をそのまま真似してはいけない理由とは?、デザインは真似しても良い?、色使いは真似しても大丈夫?、キャッチコピーは真似できるのか?、コンテンツは真似できるのか?、画像や写真は真似できるのか?、バナーは真似できるのか?、などでした。

ここまでの説明でお分かり頂けたと思いますが、Web集客の事例はそのまま真似して、うまくいくものではありません。事例で参考にできるのは、デザインや配置など見かけの部分だけであって、そこに書く文言までは真似できないんです。

つまり、Web集客で最も重要な中身は、やはり自分で作るしかないのです。一番難しいところは何も真似できないわけですね。ただ、事例は部分的には参考にできますから、うまく活用してWeb制作を進めていただければ幸いです。

以上、「Web集客の事例、正しい見方とは?」と題して説明しました。