ワードプレスのエクスポートとは?

ワードプレスのエクスポートとは?

ワードプレスエクスポート機能について説明します。対象者は、エクスポート機能について知りたい方です。ワードプレスのエクスポート方法について説明しただけでなく、どんな用途があるのかも分かるように説明しています。

ワードプレスのエクスポート機能5つのポイント。

ワードプレスにはエクスポート機能がついていますが、何をする機能なのか分かりにくいですよね。中には、「エクセルのエクスポートなら知っているけれど、似たようなものかな?」という方もいるのではないでしょうか。基本的には、同じような機能ですがそれでもピンとこないと思います。

そこでどのような機能なのか、5つのポイントに分けました。

  1. エクスポート機能とは?
  2. エクスポートの仕組みとは?
  3. エクスポートの用途とは?
  4. エクスポートの方法とは?
  5. エクスポートを行うときの注意点とは?

それでは、これら5つのポイントを詳しく見ていきましょう。

ワードプレスのエクスポート機能とは?

ワードプレスのエクスポート機能は、構築したワードプレスサイトのデータを抽出できる機能です。サイトには、文字以外に画像データも含まれますが、これも抽出できます。ただし、エクスポートはあくまでもワードプレスサイトのデータを抽出するだけです。

ところで、ワードプレスにはもう一つ機能があって、データを取り込むことができるインポートもできます。つまり、エクスポートはインポートとセットで使い、ワードプレスのデータを別のワードプレスへ移行するときに使う機能であると考えればよいでしょう。

これが、ワードプレスに搭載されている謎(?)の機能、エクスポート機能です。

エクスポートの仕組みとは?

エクスポートの仕組みですが、文字データは xml形式のファイルとして保存され、画像はその xmlファイルに保存場所が記述されます。画像データは、のちに xmlファイルを取り込む(インポート)ときに、サイトからダウンロードするようになっているわけです。

つまり、直接抽出されるのは文字データだけということになります。「な~んだ、文字だけか」とお思いの方もいるかもしれませんが、文字情報はデータベースに入っているので、取り出すにはSQLコマンドを使うか別のツールを使ってややこしい手順を踏まなくてはいけません。

それを考えると、数回マウスクリックするだけなので、とても簡単に情報を取り出せる機能だと言えるのではないでしょうか。ちなみに、画像については簡単にコピーすることができますから、「エクスポートは取り出しづらい文字情報を簡単に取り出す仕組み」だと考えればよいでしょう。

エクスポートの用途とは?

エクスポート機能の用途について確認しておきましょう。エクスポートは、サーバーの引っ越しに使える機能だと思えばよいでしょう。というのも、インポートとセットで使えば、現在のワードプレスサイトのデータを別のワードプレスサイトに移すための機能として使えるからです。

また、自分が作成したデータをファイルにまとめることができるので、簡易的なバックアップ機能としても使えます。ただし、メディアデータは手動バックアップです。メディアデータはインポートの際に、元のサイトからダウンロードする形式だからです。

エクスポートの用途は、基本的には引っ越しやバックアップです。しかし、エクスポートが行っているのは、サーバーのデータベースからデータを抽出することなので、アイディア次第でいろいろな用途に使える可能性がありますね。

エクスポートの方法とは?

さっそくエクスポートの方法について説明しましょう。

まず、エクスポート機能の場所について確認します。エクスポートは、ワードプレス管理画面の左側メニューにある[ツール]に含まれます。

  1. [ツール]をポイント。
    ツールのエクスポート
  2. [エクスポート]をクリック。
  3. [エクスポート]の画面が表示される。エクスポートプラグインなどでワードプレスに機能追加すると、一覧に表示される場合があります。
    (上の画像では、MW WP Formプラグインを追加しています。)

続いて、エクスポートのやり方です。

  1. エクスポートする内容を選ぶ。通常は[すべてのコンテンツ]で構いません。
    エクスポートする内容を選択
    基本的には、自分が作ったデータだけがエクスポートできます。つまり、投稿・固定ページ・メディアなどが該当します。(プラグインなどで追加したデータが含まれる場合もあります。)
  2. [エクスポートファイルをダウンロード]をクリック。
    エクスポートファイルをダウンロード
  3. xml形式のファイルがダウンロードされる。
  4. 任意のフォルダに保存する。

ダウンロードした xmlファイルは、比較的容量が小さい(数百ページ分でも1MBに満たない)ので、容量の心配は無用ですよ。これは、文字データ(投稿や固定ページの文章やメディアファイルへのリンク)しか記録されていないからです。

なお、記事数が数千ぐらいあると、ファイルが複数に分割される場合があります。これでエクスポートは完了ですので、インポートするときまで大切に保管してください。中身を直接更新することも避けたほうが良いでしょう。なぜなら、データを破壊する可能性があるからです。

エクスポートを行うときの注意点とは?

エクスポートの注意点ですが、EWWW Image Optimizerなどの画像圧縮系プラグインを使用している場合は、停止したほうが良いかもしれません。なぜなら、このプラグインが作り出すキャッシュ画像も、ダウンロードメディアとして xmlファイルに書き出すからです。

つまり、インポートする際にキャッシュ画像のダウンロードを試みて、エラーをたくさん発生させることになるのです。ただし、実際のインポート作業に影響はありませんので、気分の問題と考えても良いと思います。元の画像はちゃんとダウンロードされるので、実害が無いからです。

したがって、エクスポートそのものは注意点が無いものの、先々のインポートまで考えると、画像圧縮系のプラグインは停止した方が良さそうだと言えるでしょう。

まとめ:エクスポートには、手動バックアップの役割もある。

いかがでしたか?

ワードプレスのエクスポートについて説明しました。エクスポート機能とは、エクスポートの仕組みとは、エクスポートの用途、エクスポートの方法、エクスポートを行うときの注意点、などを説明しましたのでご理解いただけたと思います。

エクスポートは、データベースからデータを抽出してファイル化するという、本来難しい操作が簡単にできる機能です。確かに、用途としてはサーバーの引っ越しですが、データベースはメディアファイルに比べるとバックアップが容易ではありません。

それを考えると、手動バックアップの用途として、実はかなり重要なのかもしれませんね。したがって、サーバー引越しの予定が無くてもエクスポートを気づいたときに行っておけば、何かトラブルが起こった時の被害を小さくできるのではないでしょうか。

ぜひ、エクスポートをバックアップ用途としても検討してみてください。「データが手元にある」というだけでも安心感がありますよ。

以上、「ワードプレスのエクスポートとは?」と題して説明しました。