検索上位
でアクセス数が少ないときの対策を説明しました。SEO対策がうまくいっているのに、訪問者が少ないとお感じの方はぜひご覧ください。原因を明快に解き明かしたうえで、どのように対処すべきか詳しく説明しています。
なぜ、検索上位でアクセス数が少ないのか?
検索上位でアクセス数が少ないと、「一体なぜなんだ?」と疑問を持ちますよね。実は、このような事態は起こり得ます。なぜなら、SEOは閲覧者を増やす対策ではないからです。あくまでも、自サイトの表示順位が高くなるだけなんですね。
つまり、「順位を上げる対策」だけでなく、「アクセス数を増やすための施策」も考えなくてはいけないんです。検索結果で上位にあるということと、サイトを訪問することは必ずしも連動しないんですね。成果をあげるには、もう一歩踏み込んだSEOが必要になります。
そこで、検索上位でアクセス数が少ないときの、原因と対策を詳しく説明しましょう。
検索上位でアクセス数が少ない、知っておきたい5つのポイント!
それでは、検索上位でアクセス数が少ない理由と対策について説明します。ポイントは5つありますので、しっかりと目を通してください。
1.検索上位とアクセス数の関係を、仕組みから理解しておこう
最初に、前提知識として検索上位とアクセス数の関係を、仕組みから理解しておきましょう。
冒頭で少し触れましたが、検索で上位になるということは仕組み上、一覧表の中で目に留まりやすい上の方に掲載されるだけのことです。つまり、サイトのアクセス数を増やすとか、閲覧数を増やすといったこととは、厳密には別次元の話であると言えます。
平たく言えば、「検索で上位になれば、訪問者が多くなるんじゃないか?」という感覚的なものだけなんですね。これでは受動的な対策ですから、アクセス数の増加は事実上の運任せです。つまり、順位を上げる以外には、何もしていない状態なんですね。
ではどうすればいいのかというと、以下の2ポイントを押さえましょう。
- キーワードのボリューム
- ユーザーに自サイトを選んでもらうための施策
キーワードのボリュームが小さければ、絶対数が少ないので根本的にアクセスは増えません。また、ユーザーに自サイト選んでもらうための施策がなければ、他に流れてしまいます。掲載順位だけでなく、このようなポイントも対策しなくてはいけないんですね。
このように、検索上位でアクセス数が増えない仕組みを理解すると、対応がしやすいと思います。根本理由がお分かり頂けたと思いますので、続いて原因と対策をご紹介していきましょう。
2.検索ボリュームが小さいワードを選んでいる
ホームページが上位表示されていても、検索ボリュームがとても小さい場合は、アクセス数が少ないことはよくあります。例えば、「○○」というワードで上位を狙ってSEO対策したものの、絶対的な数が不足しているために、訪問者が伸びないんですね。
仮に1か月に30回の検索があったとして、それを全て自サイトに集めたとしても、平均して1日1回の閲覧しかありません。これでは、たとえ検索で1位に表示されたとしても、アクセス数が多くなることは無いですよね。
このような場合は、もっと検索数が多いワードを探して、それに対応したSEO対策を行う必要があります。しかし、ライバルも同じようなことを考えると思いますから、激戦区(レッドオーシャン)で戦うことになり、簡単には上位表示できなくなる場合が少なくありません。
激戦を避けたい場合は、争いの少ない(ブルーオーシャン)ワードを狙いましょう。先ほどの検索数が少ないところを狙って、多数のSEO対策ページを作ります。1日1回の閲覧しかない場合でも、それが10ページあれば、アクセス数も10倍です。
うまくやれば、レッドオーシャンで1位になるよりもブルーオーシャンでこまめに稼ぐ方が、結果的にアクセス数が多くなることも珍しいことではありませんよ。
このように、検索ボリュームが小さい場合は、狙うワードを変えるとかSEO戦略を変更するなどの対策を行うことで、アクセス数が少ないという状況は改善できると思います。
3.社名をキーワードにして、上位表示を狙っている
社名をキーワードにして上位表示を狙うと、アクセスが少ない場合があります。それは、「○○株式会社」のように、社名を検索すると1位表示するパターンのことです。一見すると、おかしなことを言っているように感じるかもしれませんが、冷静に考えればよくわかります。
なぜなら、社名を知っている人しか訪問しないからです。つまり、テレビCM や新聞・雑誌の広告で名前を目にした人や、知人・友人・取引先などがアクセスするわけです。すると、どんなに上位表示しても、閲覧者は一定数から伸びることはほぼありません。
このようなSEOでは、検索で新規客を増やすことができません。必要なのは、インターネット以外の広告戦略ということになります。マスコミや口コミなど様々な媒体で自社を宣伝して、Webサイトへ誘導するような対策を行いましょう。
検索で新規客を獲得したいときは?
検索で新規客を獲得したいときは、固有名詞ではなく、商品の種類や分類でSEOを行う必要があるでしょう。例えば洗剤なら、商品名よりも「○○が良く落ちるクリーナー」のような、ユーザーの言葉をキーワードにするんですね。これで上位に食い込めれば、アクセス数の増加が望めます。
このように、固有名詞によるSEOは、知っている人しか訪問しないという点を理解しましょう。新規客を狙うのなら、ネット以外で広告を打つか、検索エンジン対策のやり方を変える必要があります。
これで、社名によるSEO対策の場合に、検索上位でアクセス数が少ないという状況は、改善できるでしょう。
4.アクセスしたいと思えるタイトルになっていない
アクセスしたいと思えるタイトルになっていない可能性があります。この場合のタイトルとは、ホームページの「titleタグ」のことですが、これが閲覧するかどうかの判断基準になるんです。検索上位だからといって、ユーザーは無条件に訪問するわけではないんですね。
タイトルは、そのまま検索結果にリンクとして表示されますので、事実上のキャッチコピーにもなっているんです。SEOを考えれば、文字列は内容を正確かつシンプルに表すことが重要ですが、同時にユーザーの心を捉える言葉も必要なんです。
つまり、SEOを考慮しながらも、クリックしたいと思えるような魅力的なタイトルにする必要があるんですね。以下に例を挙げますので、ソフトクリームで考えてみましょう。
- ソフトクリーム
- 当店自慢のソフトクリーム
- 特製ソフトクリーム、搾りたての牛乳使ってます!
どれが良さそうですか? おそらく3番ですよね。おいしそうなソフトクリームであることが伝わってきますからね。このように、タイトルを事実上のキャッチコピーとして働かせます。基本的には、「あなたの欲しい情報や物がここにあります」と伝えましょう。
このように、サイトに訪問したいと思えるようなタイトルを付けることで、検索結果の一覧で目に留まるようになり、検索上位でアクセス数が少ない状況を改善できるでしょう。
5.閲覧したいと思える要約文になっていない
閲覧したいと思える要約文に、なっていない可能性もあります。この場合の要約文とは、ホームページの「 description タグ」のことです。これは、リンク先を説明する文章(スニペット)として検索結果に表示されますが、非常に重要な役割があるんです。
実は、検索ユーザーはタイトルで興味を持ったあと、要約文を読んでサイトにアクセスするかどうか最終的な判断をしているんです。なので、適切な説明をしないとホームページを訪問したいと思えないために、閲覧数が思ったほど伸びないということになります。
基本的な対策は、タイトルで伝えきれていないことを要約文で説明すればよいと思いますが、多少のテクニックがありますので、詳しくは以下のページを参照してください。
このように、要約文でホームページの内容を説明することで、ユーザーを閲覧したいという気持ちに誘導しやすくなりますから、検索上位でアクセス数が少ない状況を脱することが可能でしょう。
まとめ:上位表示だけでなく、内容もしっかり伝えましょう。
いかがでしたか? 検索上位でアクセス数が少ないときの対策を説明しました。
今回ご説明したのは、検索上位とアクセス数の関係を仕組みから理解する、ボリュームが小さいワードを選んでいる、社名をキーワードにしている、アクセスしたいと思えるタイトルになっていない、閲覧したいと思える要約文になっていない、などのポイントでした。
お分かり頂きたいのは、ホームページの内容が優れていても、それが伝わらなければ興味を持ってもらえない点です。中身が良く出来ているから検索で上位に表示されるわけですが、それは言葉で説明しなければ理解してもらえないんです。
タイトルや要約文でホームページの内容を伝えるのは、ユーザーにサイトの魅力を知ってもらうためなんですね。物理的に上位表示するだけでは不十分で、人間の心理を突かなければ、アクセス数は増えないと言えます。もちろん、検索ボリュームも重要なのは言うまでもないでしょう。
このように、検索上位とアクセス数は絶対的に比例するものではないことをご理解いただき、ここまで説明してきたような対策が必要であることに、お気づきいただければ何よりです。
以上、「検索上位でアクセス数が少ないときの対策とは?」と題して説明しました。