ホームページリニューアル
で起こる、ドメインの問題を説明しました。ドメインに関してどのような問題が起こるのか、知りたい方に適した内容です。起こり得る問題だけでなく、その対処方法についても説明しているからです。
なぜホームページリニューアルで、ドメインの問題が起こるのか?
ホームページのリニューアルを考えたときに、「ドメインが変わると、どうなるんだろうか?」と疑問に思いますよね。確かに、リニューアルのついでにドメインを変えてしまうということは、状況によっては考えられることだと思います。
ドメインを変更する作業自体は、とても簡単なので問題はありません。しかし、ドメインはインターネット上の所在地を表しますので、変更によって波及する影響がいくつか考えられます。つまり、影響を考慮せず変えてしまうと、大きな問題が起きる可能性が極めて高いのです。
そこで、どのような問題が起こるのか、その対処方法も併せて詳しく説明しましょう。
起こり得るドメインの問題と、その対処方法。
それでは、起こり得るドメインの問題と、その対処方法について説明します。
ドメイン変更のパターンとは?
最初にドメインについて、簡単に触れておきましょう。ドメインは、『 example.jp 』のようにあらわされます。また、『www.example.jp』の『www.』の部分をサブドメインと呼びます。さらに、『www.example.jp/abc/』の『/abc/』は、基本的にはフォルダを示しています。
すると、ドメインの変更パターンは次の3つが考えられます。
- example.jp から sample.jp のようにドメインを変更。
- www.example.jp から xyz.example.jp のようにサブドメインを変更。
- www.example.jp/abc/ から www.example.jp/def/ のようにフォルダを変更。
それぞれ微妙な違いがあるものの、このような変更を何の対策もなしに行うと、大きな影響を及ぼす可能性があります。ちなみに変更方法は、ドメインの場合は管理会社への申請が必要で、サブドメインとフォルダは自分で勝手に変えることができます。
フォルダではなくファイル名で分類している場合もあると思いますが、フォルダと同様に考えていただいて結構です。
続いて、具体的にどのような問題が起こるのか、詳しく説明していきましょう。
ドメインが変わると、どんな問題が起こるのか?
では、ドメインが変わると、どんな問題が起こるのでしょうか? これは、閲覧者の視点とサイトの視点の2つがあるので、それぞれの場合に分けて説明しましょう。
閲覧者から見た場合の問題
先ほどのパターンの内、ドメインとサブドメインを変えた場合は、サイトへのアクセスができなくなります。サーバーによっても違う可能性がありますが、基本的にはまったくアクセスできません。エラーメッセージが表示されるだけの状態になります。
また、フォルダを変えただけの場合は、サーバーセッティングにもよりますが、ページが見つかりませんというエラー表示をします。ただし、サーバーにはアクセスできるので、トップページなどアクセス可能な他のページへ移動することは可能です。
このように、閲覧者側からすると、アクセスしたいサイトやページが表示されないという状況に陥ります。
サイトから見た場合の問題
先ほどのパターンの内、ドメインとサブドメインを変えた場合は、アクセスが大幅に減る可能性が極めて高くなります。なぜなら、閲覧者が思ったようにアクセスできないからです。最悪の場合、まったくアクセスが無いということも考えられます。
また、フォルダを変えただけの場合も、アクセスが減る可能性はあります。なぜなら、閲覧者が見たいページにたどり着けないからです。トップページから熱心に探す人もいるでしょうが、多くの場合はすぐにあきらめてしまって、よそのサイトへ行ってしまうでしょう。
このように、サイト側からすると、アクセスを大きく落とすことになるでしょう。
ドメインの問題で、検索結果はどうなるのか?
ドメイン変更による問題が発生すると、検索結果はどうなるのでしょうか? これは、当然のことですが、これまでの検索順位を捨てることになります。なぜなら、見かけ上、今まで存在していたページが消えるからです。無いページにはアクセスできませんからね。
ドメインが新しくなると、新しいサイトが立ち上がった状態と同じになります。つまり、検索関連はすべて一からやり直しということです。さらに、内容が全く同じ場合は、コピーサイトであると判定されかねません。すると、ペナルティーを受けて検索されないことも考えられます。
また、検索ユーザーにとっても影響が大きく、検索結果に表示されたページにアクセスできないという事態が起こってしまいます。
このように、ドメイン変更で、検索結果が全く役に立たないという事態になってしまいます。
ドメインの問題を防ぐための対策とは?
では、ドメインの問題を防ぐためには、どのような対策を取ればよいのでしょうか? 答えは2つあります。
そもそもドメインを変更しない。
そもそもドメインを変更しなければ、全く問題が起きることはありません。絶対的な必要性が無ければ、ドメイン変更は中止すべきでしょう。やはり、波及する影響が大きすぎるからです。もちろん、社名が変わったとか、どうしても必要な場合はやむを得ません。
しかし、安易にドメイン変更することだけは避けてください。もし、SEO対策を少しでも有利にしたいからといった理由であれば、ほとんど効果は無いと考えてください。明らかに、得るものより失うものの方が多いですよ。
ドメイン変更した後でリダイレクトする。
どうしても必要があってドメインを変更する場合は、『リダイレクト』という方法を採ります。リダイレクトとは、自動的に旧ドメインから新ドメインへ誘導する方法です。簡単に言うと、特定のページにアクセスがあった時に、指定したページへ強制的にジャンプする仕組みです。
このリダイレクトには、2つの意味があります。
- 閲覧者を新しいページへ誘導する。
- 検索エンジンに新しくなったことを知らせる。
閲覧者が旧ドメインにアクセスした際に、自動的に新ドメインへジャンプさせるので、人によっては何が起こったのか、気づかない可能性すらあるでしょう。また、正しくリダイレクトしてあれば、検索エンジンも検索結果を書き換えます。もちろん、ペナルティもありませんよ。
つまり、ドメイン変更(フォルダ変更も含む)を行った時は、リダイレクトが必須であると考えてください。なお、リダイレクトには正しいやり方がありますが、サーバーの設定ファイルを編集する必要がありますので、十分ご注意いただきたいと思います。
参考 WordPressをお使いの場合は、プラグインで簡単に設定できます。
https://hprs1.com/wordpress-puraguin-ridairekuto/
ドメイン変更を周知するには?
ドメインを変更した場合は、それを周知することも重要でしょう。なぜなら、リダイレクトだけでは不十分だからです。例えば、会社資料やチラシに印刷されたドメインと、ブラウザで表示されたドメインが一致していないと、閲覧者は不信感を持ってしまいます。
インターネットは従来メディアに比べて、今一つ信頼感が薄いので、ちょっとでもおかしなところがあるとなかなか信用してもらえません。したがって、ドメインが変わったことをホームページで告知することは必須です。もちろん、資料やチラシといった印刷物にも、その旨を示すべきでしょう。
その他、名刺にもドメインが印刷されていれば書き換えが必要だし、メールアドレスが変更になるようであれば、それも事前に周知しなければいけませんね。ドメイン変更の数週間前から予告するのが当然でしょう。
このように、ドメインを変更した場合は、周知徹底することを忘れないでください。
まとめ:ドメイン変更はリスクを伴います。
いかがでしたか?
ホームページリニューアルで起こる、ドメインの問題について説明しました。ドメイン変更のパターン、ドメインが変わるとどんな問題が起こる、ドメインの問題で検索結果はどうなる、ドメインの問題を防ぐための対策、ドメイン変更を周知する、などのポイントがありました。
ここまでお話しした通り、ドメインの変更は非常に大きな影響があるため、安易に行ってはいけないことです。しかし、やむを得ない場合もありますので、そのような場合は必ずリダイレクト設定を行います。こうすることで、閲覧者にとってもサイトにとっても最小の影響で済みます。
なお、ドメイン変更を周知することも忘れないでください。こういった細かい気遣いが、会社の信用を増す結果となるからです。ホームページリニューアルのタイミングでドメイン変更をする場合は、リスクがあることを理解したうえで、取り組んでいただければ幸いです。
以上、「ホームページリニューアルで起こる、ドメインの問題とは?」と題して説明しました。