伝え方
のコツ、知っておきたい5つのポイントを説明します。自分の考えや感想を上手に伝える方法を調べている方に適しています。どんなことに気を付けるべきなのか、具体的な例を使ってわかりやすく説明しています。
なぜ、伝え方のコツが重要なのか?
あなたは、「どうしてうまく伝わらないんだろうか?」と思って検索した結果、このページにたどり着いたのではないでしょうか。確かに、話にしても文章にしても、なかなか相手に伝わらないことがありますよね。逆に、相手の言っていることがよく理解できないこともあると思います。
これはほとんどの場合、受け手ではなく伝える側に問題がある場合が非常に多いんですよ。なので、伝え方のコツを知ることが非常に重要なんです。情報が正確に伝われば、コミュニケーションだけでなくビジネスの現場においても非常に有効ですからね。
では、一体どんな伝え方をすればいいんでしょうか? 詳しく説明してきましょう。
伝え方のコツ、知っておくべきポイントは5つある!
それでは、伝え方のコツについて、知っておくべきポイントを説明します。ポイントは5つです、すべてに目を通して、しっかりと頭に入れましょう。
なぜ伝わらないのか?
最初に、なぜ伝わらないのか、その原因を明確にしておきましょう。
あなたも必死に正確な情報を伝えているのに、まったく伝わらないことがあるのではないかと思いますが、なぜ伝わらないのかというと、以下のような原因が考えられます。
- 相手が聞ける状態にない(忙しい、体調が悪いなど。)
- 内容に興味がわかない(受け手にとっては重要ではないなど。)
- 伝え方がよくない(何を伝えたいのかよくわからないなど。)
上記のような3つの原因です。相手が聞ける状態にないときにはどうしようもないですが、残り2つは何とかできそうです。つまり、内容に興味がわかない、伝え方がよくないというところは、伝え方を変えることで何とかできるということなんです。
ですが、伝え方で何とかなると言われても、一体どんな伝え方をすればいいのか今一つピンときませんよね? そこで、いろいろ考えられるコツの中で、ある一つに絞ってお話ししたいと思います。
相手の知識に合わせた伝え方がコツです。
伝え方には色々なコツがありますが、今回は「相手の知識に合わせる」という点にスポットを当てて考えてみようと思います。なぜなら、詳しく知っている人ほど、難しい専門用語を当たり前のように使ってしまうからです。
当然ですが、知らないことを言われても、受け手は何のことかわかりません。わからなければ、理解不能なだけでなく、興味もわきません。結局、詳しく説明すればするほど、ますます伝わらなくなってしまうという、負のスパイラルに陥ってしまうんですね。
ではどうすればいいのでしょうか? 簡単に言えば、相手が知っている言葉に変換して伝えるということが、とても重要なんです。すると、知っていることで説明された相手は、よくわかるだけでなく興味を持つこともできるんですね。これなら、ますます話は弾むでしょう。
すると、先ほど伝わらない原因として挙げた2つの問題が、見事に解決できるわけです。要するに、相手の知識に合わせるだけで、簡単に伝わる伝え方になるんです。
では、相手の知識に合わせるとはどのようなことなのか、具体例を挙げてお話ししましょう。
伝え方の例:北陸新幹線の乗り心地とは?
私の地元石川県が、北陸新幹線の開通によってかなり湧いているので、その波に乗っかって『グランクラス』の乗り心地の伝え方を例にしてみましょう。2つの例を挙げるので、どちらが伝わりやすいか考えてみてください。
- グランクラスは、アクティブサスペンション技術を搭載しているので快適な乗り心地です。
- グランクラスは、まるで飛行機のような快適な乗り心地です。
どちらがより伝わるでしょうか? 1の表現が分かりやすいという人もいるでしょうが、ほとんどの方は2の方が分かりやすいというでしょう。では、なぜそうなるのか、文章を分析してみましょう。
1.のような説明の場合。
1の場合は、グランクラスに採用されている高性能なサスペンション技術について触れています。まぎれもない事実を正確に伝えています。ですが、『アクティブサスペンション』が何なのか知っている人以外には、まったく理解できないのではないでしょうか。
きっと感想としては、「なんかよく分からんけど良さそう」ぐらいでしょう。
2.のような説明の場合。
2の場合は、グランクラスの乗り心地を飛行機に例えて表現しています。非常に主観的な説明なので不正確ですが、揺れが極めて少なくてゆったりとしている様子がうかがえますよね。明らかにこちらの方が快適な乗り心地であることが伝わってきます。
きっと感想としては、「おっ、これは相当良さそうだぞ!」となるんじゃないでしょうか。
でも、どうして正確な表現よりも不正確な表現の方が伝わるのか、謎ができてしまいましたね。そこで、さらに伝え方について掘り下げてみましょう。
伝え方には技術がある?
伝え方には何か特別な技術が有るんでしょうか? 実は、そんなに大したことではなく、ポイントは先ほど示した通り、「相手の知識に合わせた伝え方」をすることがコツです。つまり、前提となる知識に、どれだけ気を使うことができるかが重要なんですよ。
先ほどの例だと、『アクティブサスペンション』という技術は、自動車か鉄道に詳しい人じゃないと分かりません。足回りを電子制御するというものですが、そんなことは興味がある人でないと分かるわけがないですよね。なので、正確な事実でも伝わらないんです。
ところが、飛行機に例えた場合は多くの人が乗ったことがあるので、疑似体験に近いぐらいに理解ができると思います。飛行機に乗ったことがない人でもテレビの映像などで分かるだろうから、想像もつきやすいでしょう。だから、主観的な個人の感想でもかなり正確に伝わるんですね。
伝えるためには、技術というより、気づくかどうかが重要なんじゃないでしょうか。(決して個人の感想のほうがいいという意味ではありませんよ。より伝わる言葉を選んでほしいという意味です。)
伝え方で心がけるべきこととは?
おそらく、伝え方は技術というよりも、どれだけ相手のことを理解できるかだと思うんです。伝える相手が、「どんな知識を持っているのか、話を聞ける状態なのか、どんなことなら興味を持つのか」などを考えるんです。そういう気遣いが伝えることの本質ではないかと思うんですよ。
つまり、言いたいことを一方的に言うのではなく、受け手がどう思うのかを考えて、相手に合わせた伝え方を心がけるべきなんです。ちなみに、自慢話は相手のことを一切考えず、自分のことだけを言うので、伝わらないどころか嫌われてしまいますよ。
したがって、伝える技術というのは小手先の表現力ではなくて、相手にとって「有益で意味があることなのか?」と考えることを指す言葉だと言えるんじゃないでしょうか。
まとめ:相手のことを考えましょう!
いかがでしたか? 伝え方のコツ、知っておきたい5つのポイントを説明しました。
今回説明したのは、なぜ伝わらないのか?、相手の知識に合わせた伝え方がコツです、伝え方の例:北陸新幹線の乗り心地とは?、伝え方には技術がある?、伝え方で心がけるべきこととは?、などのポイントでしたので、ご理解いただけたのではないでしょうか。
途中の例え話は、ある女性演歌歌手が『グランクラス』に乗った感想を飛行機に例えていたのをヒントにしました。「さすが表現者は伝え方がうまいなぁ」と感心しますよね。それだけ受け手のことを常日頃から考えているんでしょう。そういう表現がすぐに出るように訓練したいものですね。
私はホームページの業者なので、ついでにホームページについても触れておきます。ホームページでは表現が非常に重要です。なぜなら、書いてあることだけが真実になってしまうからです。なので、ホームページ担当の方は、上記説明を参考に十分注意していただきたいと思います。
どんなに素晴らしいものでも、伝え方が悪いと伝わらないということをご理解いただき、ビジネスのみならず、コミュニケーションやホームページでも活用していただければ幸いです。
以上、「伝え方のコツ、知っておきたい5つのポイント!」と題してお話ししました。