企業ホームページ
のコンテンツに、必須の7点を説明しました。対象は、会社のホームページ担当者ですが、経営者が見ても参考になると思います。企業ホームページで最も重要な、『信用』を得る方法を詳しく説明しているからです。
なぜ企業ホームページの、コンテンツが重要なのか?
「うちの会社のホームページ、思ったほどの問い合わせが来なくて…」という方は多いと思います。すると、多くの方が小手先のテクニックで何とかしようと考えるようですが、残念ながら効果は薄いでしょう。本来、真っ先に考えてもらいたいのは、お客様に信用してもらうことです。
なぜなら、お金が絡むことはすべて信用が基本だからです(お金のことを信用と言いますよね)。この最も基本的なところを抜きにしては、問い合わせを増やす以前の話です。したがって、企業のホームページでは、信用を得るためにコンテンツの工夫が重要になります。
そこで企業ホームページでは、コンテンツをどのように工夫すれば信用が得られるのか、詳しく説明しましょう。
企業ホームページのコンテンツ、信用を得る7つのポイント!
それでは、企業ホームページのコンテンツについて、信用を得るためのポイントを説明します。ポイントは7つですので、しっかり目を通して頭に入れてください。
1.法律に準拠した表記を絶対行う。
まず、信用を得るうえで絶対行っていただきたいのが、法律に準拠した表記です。特に、通販サイトのように直接販売を行っている場合は、特定商取引法に基づく表記が必要です。具体的には、以下のような項目について記述します。
- 管理者の名前
- 所在地
- 連絡先
- 支払方法
- キャンセル・返品・返金の方法
これらは、取引を行う上で必要になる情報です。法律で定められているものですので、必ず表記しておきましょう。お店とお客様との間でトラブルが発生しないようにできるし、万が一トラブルが発生したときに、対応における根拠にもなるわけです。
もちろん法的な面だけでなく、事前に示しておけばどのような方針のお店なのかを知ることができますので、お客様も安心して買い物ができます。このような理由から、信用を得るためにも必ず法律に準拠した表記を行ってください。
2.会社概要やスタッフ紹介のページは必ず作る。
信用を得るうえで欠かせないのが、会社概要やスタッフ紹介のページです。先ほど説明した、法律に準拠するためのページとは別に、詳しく紹介したページを作るべきでしょう。平たく言えば、自己紹介のページを作るということです。なぜなら、ホームページでは顔が見えないからです。
したがって、最低でも責任者の写真を1枚載せるべきでしょう。もちろん、人となりや会社の成り立ちなど明らかにしてください。通常の店舗であれば直接対面しますので、それだけでもかなり信頼感があります。コンビニで店員に、いちいち身分の証明を求めませんよね。
しかし、ホームページではどうしても顔が見えません。つまり、得体のしれない相手とお金のやり取りをすることになります。別の言い方をすれば、店員が覆面をしているお店で買い物をするようなものです。そんなお店では怖くて買えません。だから、積極的に自分をアピールすべきなのです。
このように、信用を得るためには会社概要やスタッフ紹介のページを作って、覆面店員の店にならないようにしてください。
3.お客様の声を掲載する。
信用を得るためには、お客様の声を掲載することも重要です。なぜなら、すでに利用者がいるということが、安心感につながるからです。そして、好意的な感想がたくさん並んでいれば、信頼感がより一層増します。つまり、既存のお客様の力も借りるわけです。
どれだけ良さを説明しても、それが会社や店員の話では、今一信用されない可能性があります。自分たちのことを悪く言う人はいないからです。ようするに自らのことを発信した情報は、信憑性に欠けるわけですね。ですが、お客様の声であればウソとは思えません。
おそらく、商品やサービスの良さを何十個も並べるより、一人の率直な感想の方が強いのではないでしょうか。それくらい、お客様の声を掲載すると、信用を得やすくなると言えるでしょう。
4.SSLによるサイト全体の暗号化は必須です。
信用を得るうえで欠かせないのが、SSLによる暗号化です。特に最近は、プライバシーの保護という観点から、サイト全体をSSLで保護するというのが、当たり前になりつつあります。また、利用者の情報リテラシーも上がってきていますので、SSLによる暗号化を気にする方が増えています。
したがって、最低でも入力フォームは暗号化すべきだし、特殊な理由が無い限りはサイト全体を暗号化すべきです。こうすれば信頼を得やすくなるだけでなく、検索順位にも影響が出るようですし、アクセス履歴の管理もやりやすくなります。
このようにSSLによる暗号化は、信用が得られるだけでなく、検索順位やサイト管理の面でも有益ですので、ぜひ取り組んでください。
5.できる限り情報はオープンにする。
信用を得るためには、できる限り情報をオープンにすべきでしょう。なぜなら、隠ぺい体質では信用を得ることなどできないからです。人によってはライバルへの情報流出を怖がるあまり、クローズにすることがあるでしょうが、それは良いことではありません。
ライバルへの警戒は、わからなくもありませんが、いずれ情報は伝わります。単純に速いか遅いかの違いだけです。あくまでも、お客様のために情報を公開してください。ただし、なんでも公開すればよいというわけでもなく、ここのさじ加減は工夫が必要です。
基本的には、自分たちにとって多少不利なことでも公開することで、「真面目な会社だなあ」とお客様に感心してもらえるでしょう。しかし、それが度を過ぎると逆効果です。某大手のハンバーガー店では、体に害のある成分を完全公開したために、売り上げが激減しました。
皮肉な話ですが、情報を公開しすぎたために、怖くなって食べられなくなったお客様が増えてしまったのです。
したがって信用を得るためには、オープンな社風は重要であるものの、どんな情報をどれくらい公開するかは、十分検討すべきです。
6.無料体験や無料サンプルなどを活用する。
信用を得る方法の一つとして、無料体験や無料サンプルなどを活用することも検討すべきでしょう。特に、いきなり購入(契約)するには、あまりにもハードルが高い場合に効果的です。典型的な例は自動車です。自動車は高額なので、現物を見て試乗して検討しますよね。
つまり、いきなり購入を迫るのではなく、まずは無料で提供することで、安心・信頼を感じてもらうというわけです。デパ地下の試食も、まさにそれですね。「おしいと感じたら購入してください」という販売側のメッセージですから。
お金を払う前に、自分にとって価値があるかどうかをお客様自身で判断してもらえるので、無料お試しは非常に有効な方法です。確かに、いきなり購入してもらえればコストもかからず簡単ですが、逆の立場で考えれば、それが無謀なことであると理解できると思います。
信用を得るためには、「急がば回れ」という考え方も重要ですよ。
7.閲覧者の悩みや欲求を理解して、その解決策を示す。
信用を獲得するうえで外せないのが、閲覧者の悩みや欲求を理解して、その解決策を示すことです。なぜなら、「この店(会社)は、私のことをよくわかっているなぁ」と思ってもらえるからです。人間は、自分を理解してくれる人に対しては、心を開き信用します。
ここが大きなポイントです。つまり、商品やサービスの特徴説明をどれだけ細かくやっても、それでは心に響かないということなのです。例えば、「この商品は業界最軽量です」と特徴を説明するのではなく、「持ち運んでも疲れません」と説明します。
お客様は、軽いから買うのではなく、疲れないから買うのです。したがって「○○を持ち運んでいて疲れた経験がありませんか?」と切り込んで、「こちらの商品でしたら疲れませんよ」と売り込みます。そして、「業界最軽量を実現!」という説明を、理由として併記します。
できれば、「店長の○○が日常的に使っていますが、いまだに筋肉痛になっていません。これはオススメです!」というように、実際の経験を語ります。すると、より信憑性が増しますが、このような説明をするためには、ある程度ターゲットを絞らなくてはいけません。
なぜなら、筋力がある人は疲れたことが無いかもしれないからです。つまり、力の弱い方(お子さんや女性など)にターゲットは絞られるでしょう。このようにして、ある特定の方の悩みや欲求に関する解決策を示すことが、ホームページでは非常に重要なのです。
ちなみに、このような説明方法をベネフィット訴求と言いますが、信用を得るうえで外せないポイントですから、確実にマスターしてください。
まとめ:信用を得るためのテクニックを知りましょう。
いかがでしたか?
企業ホームページのコンテンツに、必須の7点を説明しました。法律に準拠した表記、会社概要やスタッフ紹介のページ、お客様の声を掲載、SSLによるサイト全体の暗号化、情報はオープンに、無料体験や無料サンプル、閲覧者の悩みや欲求の解決策を示す、などがありました。
ご理解いただきたいのは、文章の表現方法や値引きなど様々なテクニックは間違いなく重要だということです。しかし、それらが力を発揮するのは、信用があってこそです。したがって、何よりも真っ先に信用が得られるよう、コンテンツを工夫すべきではないでしょうか。
ここまで説明してきた各種の施策は、信用を得るためのテクニックだと言えます。お客様はあらゆるところから、信用できるかどうかを嗅ぎ取ります。つまり、お客様はどんなところから信用できると感じ取るのかを、企業側は理解する必要があるわけです。
まずは、信用を得るところからコンテンツの工夫を始めて、問い合わせの多い企業ホームページを目指していただければ幸いです。
以上、「企業ホームページのコンテンツに、必須の7点とは?」と題して説明しました。