帰省
の土産から学ぶ、お客様目線7つのポイントを説明しました。広報や営業など、お客様に直接対応される方に適した内容です。帰省時に持参するお土産の選び方から、お客様目線とは何かをわかりやすく説明しているからです。
なぜ帰省の土産から、お客様目線が学べるのか?
故郷への帰省時は、「お土産は何にしようか?」と頭を使いますよね。でも、なんでどっと疲れが出るくらい頭を使わないといけないんでしょうか? それは、「変なお土産を渡したくない」という想いがあって、つまり渡す相手に喜んでもらいたいからだと思います。
そうすれば、喜ぶ顔を見ることができるし、渡した自分の株も上がりますからね(笑)。相手に喜んでもらうためには、相手の気持ちを理解しなくてはいけません。これはお客様への対応であっても同じですよね。喜んでいただくためには、お客様の目線にならなくてはいけないわけですから。
そこで、帰省の土産から、お客様目線を考えてみましょう。
帰省の土産、お客様目線のポイントは7つ!
それでは、帰省の土産についてお客様目線のポイントを説明します。本当に喜んでもらうために必要ことを、7つのポイントに分けてお話ししています。
最初に、土産を渡す相手のことを考えましょう。
最初に、渡す相手のことを考えてください。なぜなら、相手によって立場や年代に違いがあるし、何より好みがあるからです。なので、お土産を買う前に渡す相手がどんな人なのか、まず頭に思い浮かべてください。相手が明確になれば、お土産も選びやすくなりますからね。
具体的な例としては、実家の家族や義父・義母だとか、隣近所と言ったところでしょうか。また、帰省から戻ってきたときの相手として、ママ友や職場の職員なども考えられますね。つまり、お土産は帰省のときに買うものと、戻るときに買うものは相手が異なるわけです。
こういった点も踏まえて相手を明確にし、「誰に、何を、いつ買うのか?」ということを決めておけば、何を買えばよいのか迷いにくくなるんじゃないでしょうか。もちろん、好みや性格など分かる範囲で人柄をメモしておけば、間違いありませんね。
これで、渡す相手に合わせて、喜んでもらえるお土産を買うことができるでしょう。
どんなものを買えばいいのか?
続いて、どんなものを買えばいいのかお話しします。お土産の定番は、やはり『お菓子』ですね。お菓子であれば無難で多くの方に喜ばれますが、あまりにも定番なのでマンネリ化を嫌って、お菓子以外のものを選ぶ方も最近は多いようです。
例えば、食事のおかずになるようなものが、最近は増えているようですね。ここ最近は糖質を気にされる方も増えているので、お菓子を避ける傾向が出ているのかもしれません。また、食べ物以外のものを探す方も増えているようです。
これは、糖尿病など病気の関係で食事制限がある方もいらっしゃるので、その点を気遣っているのではないかと考えられます。定番のお菓子を買うことで無難にするのも良いですが、このように、相手の健康を気遣ったものをお土産として買うと、印象が良いのではないでしょうか。
どこで買えばいいのか?
どこで買えばいいのかは、多少悩むかもしれませんね。例えば東京から帰省するのであれば、自由ヶ丘、新宿、池袋などでお土産を購入するのが、割と多い傾向です。他にも銀座、渋谷、上野なども、購入場所としては比較的選ばれているようですね。
しかし、時間に余裕がなければ、いろいろなところを回るわけにもいかないと思いますので、東京駅や羽田空港など、出発前の時間で購入するしかないかもしれませんね。ただ、問題は『どこ』で買うかではなく、『なに』を買うかだと思いますので、そこは間違えない方が良いでしょう。
相手のことを考えたお土産であれば、何でもいいとは思うんですが、みなさんいろんな所へ帰省すると思いますので、帰省先にはないものを買うのも一つの方法だと思います。例えば東京から帰るのであれば『東京ばな奈』を買うのも、定番だけれども東京にしかないからアリだと思いますね。
したがって、帰省先にないものを探すという意味で、いろいろな場所でお土産を探してください。大事なことは、どこで買うかではなく、なにを買うかですよ。
通販でもいいのか?
時間が無くて、なかなかお土産を見に行く暇がなければ、通販を利用するのも悪くないと思います。ただし条件があって、例えば冷凍や冷蔵の必要があるものとか、自分で持ち運ぶのが難しい大きいものなどに限られるでしょう。なぜなら、通販であることの理由がほしいからです。
本来なら、お土産は自分で渡すことに意味があるだろうし、取り寄せできるものはいつでも買えるので、特別感はありませんからね。つまり、単純に通販を使ってしまうと、「こいつ、通販で適当に済ませたな。」と思われかねないんです。
だから、通販でないと買えないものであるという、理由付けが必要なんです。そうすれば、「この人は、わざわざ通販を使って用意してくれたんだ!」と、逆に感謝されることでしょう。多少ズルいように感じますが、これも世渡りのためには必要な方法でしょう。
お土産の購入で通販を利用する場合は、時間をかけずに適当に選んだと思われないように、あえて通販を利用したという理由があればよいということなんですね。
帰省時期によっても、買う土産は変わる。
帰省時期によっても、当然買うお土産は変わります。なぜなら、食べ物であれば旬があるし、衣料品であれば季節によって着るものが変わるからです。それで、帰省の時期と言えば、5月の GW(ゴールデンウィーク)、8月のお盆や夏休み、12月末から1月年始にかけてのお正月などですね。
これらの時期にだけ売っているものを、土産にするのもアリですね。日本の文化では季節を重んじますからね。例えば、夏なら冷やしてサッパリと食べられるものだとか、冬ならお鍋の具材になりそうなものなど定番の買い方ではありますが、季節感を出すのは大事なことだと思いますよ。
季節という観点でいえば、和菓子は四季折々のものがあるので、迷ったらその季節の和菓子という手もありますよ。このように、お土産に季節感を出すことができれば、受け取った相手も気分が良いのではないでしょうか。
定番の時期以外に、ご不幸で急きょ帰省するといった例外もあるでしょう。このような場合はお土産を買っている暇はないので、失礼がなければ何でもよいと思います。
値段の相場を調べる。
値段の相場をある程度調べてから、お土産を買うのがよいと思います。これは、予算をケチるとかそういうことよりも、あまり安いものを渡してしまうと失礼だし、逆に高いものを渡してしまうと気を遣わせてしまうからです。ただ、適性な値段というのはちょっと難しいですけどね。
売れ筋のものを一つの目安として、そこからプラス・マイナスすれば参考になると思います。なお、高いものを贈れば喜ぶだろうと考える人もいるようですが、相手が「こんな高価なものをもらったらそれなりのお返しをしなくては!」と思ってしまいます。
お土産の価値は、金額では決まりません。相手を喜ばせることができるかどうかです。安いものであろうとも、相手の期待値を超えるようなものを渡せば、間違いなく喜ばれます。したがって、相手に気を使わせないという意味で、値段の相場を調べてください。
相手を理解することが最も重要です。
帰省のお土産は、相手を理解することが最も重要です。なぜなら、本当に喜んでもらうためには、受け取る相手の立場で考えることが重要だからです。相手に喜んでもらうためには、相手がもらってうれしいものを渡す以外に、道はありません。
つまり、自分が渡したいお土産を買っても、それは自己満足でしかないんですね。もっと言えば、自分がもらってうれしいものでもダメなんです。あくまでも、相手がもらってうれしいものを渡さなくてはいけないんです。だから相手の理解が最も重要なんです。
これはまさに、お客様目線ですよね。帰省のお土産を渡す相手は、身内の場合がほとんどですが、相手の気持ちを考えるという部分は、お客様が相手の時と全く変わりません。むしろ、お客様が相手の時には、より一層相手を理解しないといけません。
このように、お土産を渡して相手に喜んでもらうことは、商品やサービスを提供してお客様に喜んでもらうことと、お客様目線という点で通じているんですね。
まとめ:お客様目線とは、相手を理解することです。
いかがでしたか?
帰省の土産から学ぶ、お客様目線7つのポイントを説明しました。渡す相手のことを考える、どんなものを買えばいいのか、どこで買えばいいのか、通販でもいいのか、帰省時期によっても買う土産は変わる、値段の相場を調べる、相手を理解することが最も重要、などのポイントがありました。
繰り返しになりますが、お土産のように相手があるものは、どれだけ自分の目線ではなく相手の目線で考えられるかが、最も重要であることを忘れないでください。また、上記で説明したすべてのことには、『相手のため』という理由があることにも気づいてください。
このことは、まさにお客様目線です。自分が良かれと思ってやっていることが、お客様にとって余計なお世話であることが少なくありません。もし、お客様目線が難しいと感じたら、ニーズを把握するところから始めてください。きっと相手の立場に立てるようになりますから。
以上、「帰省の土産から、学べることとは?」と題して説明しました。