ベネフィットとは? わかりやすく説明しました。

ベネフィットとは? わかりやすく説明しました。

ベネフィットとは

何か、わかりやすく説明します。読者対象は、ベネフィットとは何か意味を知りたい方です。単なる言葉の意味説明では終わらず、例文や表現方法、ホームページでの重要性についても詳しく説明しています。

ベネフィットについて知る意味とは?

あなたは、「ベネフィットって何?」と疑問を持たれたために、このページをご覧になっていることと思います。マーケティングの世界ではよく使われる言葉ですが、日常生活ではほとんど出てこない言葉ではないでしょうか。

人によっては、ベネフィットという言葉をついさっき知ったという方も、いらっしゃると思います。実は、ビジネスにおいてベネフィットは極めて重要なんですが、これを知らない方が多いために、特にホームページで成果があがりにくくなっているんです。

そこで、ベネフィットとは何か、どんな意味があるのか、例文や表現の仕方も交えて分かりやすく説明しましょう。

ベネフィットとは何か、ポイントを解説!

それでは、ベネフィットとは何かポイントを解説します。しっかり目を通して、頭に入れていただきたいと思います。

ベネフィットとは?

最初に、ベネフィットについて詳しく説明します。ベネフィットは、英語で benefit と綴ります。辞書による意味の説明は、「利益・ためになること」です。これをマーケティング的な視点で説明すると、「買った商品やサービスから得られる利益」となります。

おそらく、『メリット』が日常的に使う言葉の中では一番近いでしょう。したがって、どうしてもベネフィットという言葉に馴染めないときは、メリットに置き換えても大丈夫だと思います。ただし、マーケティングの世界では頻繁に出てきますので、意味は覚えておいてください。

ところで、なぜベネフィットによる説明を行うのでしょうか? お客様の多くは、会社や商品ではなく自分のことが気になるからです。厳密な言い方をすると、お客様は商品やサービスを買うことで、自分がどれだけ幸せになるのかが知りたいのです。

「この商品を買うことで、お店はいくら儲かるんだろうか?」と、真っ先に考える方はそんなにいませんよね。やはり、考えるのは自分にとってのベネフィットではないでしょうか。

このように、利益のことをベネフィットと言い、特にマーケティングの世界ではお客様の利益を指します。こういった背景があるので、ベネフィットという考え方が重要なんですね。

なぜ、ホームページではベネフィットなのか?

当サイトでは、「ホームページではベネフィットで説明すること」と頻繁に出てきます。なぜなら、ベネフィットで説明しないと、魅力が伝わりにくいからです。これは、ホームページが非常に速い流れの中にあるという特性が、強く影響しています。

紙媒体の広告と違って、ホームページは閲覧時間が非常に短いのです。おそらく、2分前後の時間しかありません。あっという間に流れてしまう中で、普通に商品説明をしてしまうと、利益を理解する前に閲覧が終了してしまうのです。

一般的な商品説明では、閲覧者が購入による利益を考えなくてはいけません。人間は考えるという作業が一番面倒に感じますので、時間が無い状況では、ますます考えなくなります。つまり、いかにして考えなくても利益が理解できるように説明するかがポイントなのです。

すると、時間的な余裕がないホームページでは、ベネフィットによる説明を行うことになります。ベネフィットによる説明には、短時間でも利益が伝わるようにするという狙いがあるわけですね。

ベネフィットの例文

ここで、具体的なベネフィットの例文をご紹介しましょう。わかりやすくするために、普通の商品説明とベネフィットを併記しますので、比較してみてください。

商品説明 ベネフィット
業界最軽量です 持ち歩いても疲れません
迅速に対応します 待つ必要がありません
コストを削減しました お財布に優しいです

違いがわかりますか? 本質的には全く同じことを説明していますよね。ただし大きく違うのが、商品説明はあくまでも商品の特徴を説明しているのに対して、ベネフィットは商品から得られる利益を説明している点です。使用後の結果を説明していると言ってもよいでしょう。

先ほどお話しした通り、お客様が知りたいことは自分自身のことです。ベネフィットで表現することで、お客様自身のことが説明できるわけですね。これが、ベネフィットによる説明です。おそらく、ホームページ以外でも非常にわかりやすい説明になると思いますよ。

ベネフィットへ変換するときのコツとは?

ベネフィットの意味や有効性は理解していただけたと思いますが、「どうやってベネフィットで表現すればいいのか?」となる方も多いと思います。ベネフィットをさっき知ったばかりの方であれば、なおさらよくわからないでしょう。

慣れない最初の内は、いったん普通の説明を考えてから変換すると、楽だと思います。最も簡単な方法は、主語の入れ替えです。商品説明は「会社や商品」が主語で、ベネフィットは「あなた」が主語です。したがって、主語をあなたにして意味が通ればベネフィットということです。

もう少し言えば、受け手にとって利益として感じるように説明するわけですが、そこまで考えるのが難しければ、主語をあなたに変えてみてください。そして、さらに語尾を「○○できます」としてしまえば、とりあえずはベネフィット表現になるでしょう。

ちなみに、これが簡単にできる方は、常に相手の立場(お客様目線)で物事を考えている人だと言えますよ。

ベネフィット表現の練習問題

続いて、ベネフィット表現に慣れるために、練習問題を出しますので考えてみてください。以下の3つは一般的な商品説明ですので、これをベネフィット表現に変えてみましょう。

  1. 高画質液晶のテレビです。
  2. クラスナンバー1の低燃費車です。
  3. 親切丁寧に対応します。

1.「高画質液晶のテレビです」の回答と解説

「高画質液晶のテレビ」ですが、お客様はテレビに何を望んでいるのかを想像します。つまり、「なぜ高画質でなければいけないのか?」と考えるのです。おそらく多くの人は、画質が良い方が楽しめると思われます。したがって、次のようにベネフィット変換するとよいでしょう。

答え:『美しい(迫力ある)映像が楽しめます』

もちろん他の表現でもよいと思います。お客様のニーズが具体的であれば、「○○の□□も、はっきり見れますよ」という表現もできますね。

2.「クラスナンバー1の低燃費車です」の回答と解説

「クラスナンバー1の低燃費車」ですが、こちらもお客様が車に何を望んでいるのかを想像します。つまり、「なぜ低燃費でなければいけないのか?」と考えるのです。おそらく、燃料をあまり使いたくないのだと思われます。したがって、次のようにベネフィット変換するとよいでしょう。

答え:『燃料代がかかりません』

もちろん別の表現もできますね。「頻繁に給油しなくて済みます」ということも言えますね。この場合は費用ではなく、給油という行為を突いています。

3.「親切丁寧に対応します」の回答と解説

「親切丁寧に対応します」ですが、お客様がお店の対応に、何を望んでいるのかを想像します。つまり、「なぜ親切丁寧でなければいけないのか?」と考えるのです。おそらく、相談がしづらいという気持ちの面です。したがって、次のようにベネフィット変換するとよいでしょう。

答え:「お気軽にご相談いただけます」

他にも、「安心してご利用いただけます」という説明もできるでしょう。この場合も、お客様の要望に応じてベネフィットの表現を合わせるべきですね。

ベネフィットで表現すれば、商品説明は不要なのか?

ベネフィットによる表現を知ると、商品説明はどのように使えばよいのか、分からなくなってしまうと思います。しかし、決して商品説明は不要などではなく、むしろ必要です。では、どのような状況で必要なのかというと、ベネフィットの証拠を示す場合です。

例えば、先ほどの「お気軽にご相談いただけます」というのが典型です。なぜなら、「お気軽にと言われても本当かな?」と感じるからです。何がどうだから気軽なのかを説明しないと、信憑性が極めて低くなります。そこで、次のように商品説明とベネフィットを組み合わせるのです。

「当店では、親切丁寧な対応をもっとうにしておりますので、お気軽にご相談いただけますよ。」このように、親切丁寧だから気軽だということで、商品説明がベネフィットの理由(証拠)になるわけです。これが、商品説明のうまい使い方なんですね。

このように、商品説明はベネフィットの証拠として非常に有効です。したがって、決して商品説明が不要ということはありませんので、ご注意ください。

ベネフィットが出ないときは?

ベネフィットがどうしても出てこないときは、どうすればいいんでしょうか? ズバリ答えを言ってしまうと、本当の意味でお客様の気持ちを理解することに尽きます。なぜなら、お客様目線を理解している方はすぐにベネフィットが出てくるからです。(先ほど少し触れましたね)

つまり、ベネフィットがすぐ出てこない方は、お客様の立場を本当は理解できていないということなんです。もっと言えば、相手の気持ちが理解できていない可能性があります。それは、自分の勝手な思い込みではなく、相手と同じ立場になってみないと分からないんです。

したがって、よくわからないという方は、可能であれば自社のサービスをお客さんとして体験してみてください。すると、「今までスリッパを逆向きに直していたけれど、導線を考えたら直さない方が動きやすいな」といったようなことが見えてきます。

このように、ベネフィットを考えることは、お客様のことを本当の意味で理解するということであると、お気づきいただけると思います。

まとめ:お客様がほしい情報は、ベネフィットです。

いかがでしたか? ベネフィットとは何か、わかりやすく説明しました。

今回説明したのは、ベネフィットとは?、なぜホームページではベネフィットなのか?、ベネフィットの例文、ベネフィットへ変換するときのコツとは?、ベネフィット表現の練習問題、ベネフィットで表現すれば商品説明は不要なのか?、ベネフィットが出ないときは?、などのポイントでした。

今回は、ベネフィットの説明ということで、ビジネス視点でお話ししました。なぜなら、ベネフィットはビジネスシーン、特にマーケティングでよく出てくる言葉だからです。そして、ぜひ忘れないでいただきたいのが、お客様がほしい情報がベネフィットである点です。

繰り返しになりますが、お客様は商品の特徴ではなく、ベネフィットで購入か否かを決めます。特に時間的余裕のないホームページでは、その傾向は顕著です。商品説明とベネフィットをうまく活用して、お客様のための情報発信をしていただければ何よりです。

以上、「ベネフィットとは? わかりやすく説明しました。」と題してお話ししました。