問い合わせページ
の作り方、7つの超重要ポイントを説明します。読者対象は、問い合わせページ作成のポイントが知りたい方です。単なる作り方ではなく、コンバージョンアップを主眼に置いた説明をしています。
なぜ、問い合わせページの作成が重要なのか?
「問い合わせページはどのように作ればいいんだろうか?」と疑問を持たれたために、あなたはこちらのページをご覧になっていると思います。おそらく、専用ページを作れば問い合わせが増える(コンバージョン率アップ)のではないかと考えられたのではないでしょうか。
確かに、専用ページを作れば問い合わせを増やすことができるでしょう。しかし、単純にフォームがあるだけのページを作ったのでは不十分で、それなりの工夫をしなくてはいけません。つまり、単なる作り方ではなく、問い合わせが増えるような工夫を知ることが重要なんです。
そこで、どのような工夫をすれば問い合わせが増えるページが作れるのか、メール問い合わせだけでなく電話問い合わせの場合についても、詳しく説明しましょう。
問い合わせページの作り方、7つの工夫ポイントを紹介!
それでは、問い合わせページの作り方について、7つの工夫ポイントをご紹介します。しっかり目を通して頭に入れましょう。
問い合わせページの基本構成とは?
問い合わせページの、基本的な構成を確認しておきましょう。
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以上のような構成が一般的です。この構成に基づいて説明しますが、重要なことは構成を守ることではなくて、その役割を理解し内容を作ることです。その点を誤解なく読み進めてください。なお、最後にデザインについても触れています。
分かりやすいタイトルを付ける。
問い合わせページには、分かりやすいタイトルが必要です。例えば『お問い合わせページ』とするだけでもよいと思います。カッコイイ名前や、特別に凝ったものは不要でしょう。重要なのは、「このページで問い合わせができるんだな」ということがわかることです。
他には『無料相談』や『お見積もり』として、より具体性を持たせるやり方でもよいと思います。ようするに、カッコイイ言葉にしてしまうと、何ができるのかが分かりにくいんですね。分かりにくいものは深層心理に警戒心が生まれて、遠ざかってしまうんです。
そこで、分かりやすい表現にして、気軽に問い合わせてもらうというわけです。
具体的な作業としては、 titleタグと H1 タグに設定することになるでしょう。なお、titleタグだけではページ内に表示されないので( H1 タグを使うかどうかは別にしても)、ページ内でも見えるようにしてください。そうすることで、閲覧者が安心できるからです。
キャッチコピーまでは不要だと思いますが、例えば本来有料の相談サービスを無料で提供している場合であれば、それをアピールするためにキャッチコピーを作る必要があるでしょう。
アイキャッチを挿入する。
問い合わせページの上部(タイトルの下)には、アイキャッチを挿入してください。アイキャッチとは、ページのトップに入れる画像のことです。ブログで画像があってから文章が始まるのを、よく見かけませんか? それがまさにアイキャッチのことです。
ところで、なぜ画像を入れるのかというと、ページ内の文章を読ませるための弾みになるからです。人間は、画像があるとその下の文章を読みたくなる習性があるそうで、それをうまく利用した一種の心理作戦なんですね。(ワードプレスには、アイキャッチという機能があるぐらいですよ。)
なお、画像の種類は何でも構いません。もちろん、商品写真や画像があればそれを使ってください。そういうタイプの問い合わせでない場合は、人物写真が一番無難だと思います。電話をかけているような写真や、メールを送信しているような画像があれば、使ってみてください。
これも、人物(特に顔)は無意識に注目してしまうという心理効果を狙っています。
このように問い合わせページのアイキャッチは、ちょっとしたことではあるものの、意外と効果が高いので試してみてください。
問い合わせページの概要を説明する。
アイキャッチの下には、問い合わせページの概要説明を入れてください。なぜなら、どんな問い合わせができるか分からないと、問い合わせても答えが返ってくるかどうか分からない(と感じる)からです。これでは閲覧者が不安になって、問い合わせをしなくなってしまいます。
したがって、以下のようなことを説明してください。
- どんな内容を受け付けるページなのか?
- 誰が対象なのか?
- 有料・無料どちらなのか?
- 返答までの期間はどれくらいか?
- どこまで答えてくれるのか?
上記のようなポイントを折り込んだ説明が必要ですが、サイトの性格に応じてどのような内容を伝えるかは変化するでしょう。必要と思われる要素を盛り込んで、説明文を書いてください。
このような説明を、しっかりしていない問い合わせページが多いのが、不思議でなりません。問い合わせページは、唯一の直接的な接触がある場ですので、そこの作り込みが弱いのは非常に問題があります。せっかく興味を抱いてもらえたその気持ちを、大事にすべきです。
つまらない文章を書けば読まれませんが、閲覧者が必要としている説明なら確実に読まれます。ぜひその点を理解してください。
過去の問い合わせ例を紹介する。
問い合わせページで意外と重要なのが、過去の問い合わせ例を紹介することですので、そのことについてご説明しましょう。
概要説明の後は、過去の問い合わせ例をぜひ紹介してください。なぜ、過去の問い合わせ例が重要なのかというと、問い合わせの内容と問い合わせの仕方が具体的にわかるからです。「何でも質問してください!」と説明しても、何を質問したらよいか、イメージが湧かないんですね。
しかし、過去の具体的な例があれば、「こんなこと聞いてもいいんだ」とか「こうやって質問すればいいのか」といったことが分かりやすいわけです。どれだけうまく説明しても、このような具体的な事例にはかなわないのではないでしょうか。
例えば、以下のような形です。
これまでにいただいたご質問です。
- ○○はできますか?
- □□についても対応してもらえますか?
- △△を○○に置き換えることはできますか?
もし、問い合わせページへのアクセスはそれなりにあるのに、実際の問い合わせに至らない場合は、閲覧者がかなり高い確率で問い合わせ方法に困っていると思われます。
現実に、Webマーケティングを実施して分かったことがあります。それは、多くの方が問い合わせの際に「何とメールに書こうか?」とか「何と電話で言おうか?」といったことを調べているんです。それだけ問い合わせは難しい行為だと言えるんですね。
だからこそ、問い合わせページでは例示することで不安を解消し、問い合わせしやすくするんです。
入力フォームのポイントとは?
続いて、問い合わせページで重要な、入力フォームのポイントを説明しましょう。
ポイントはズバリ、必要最低限の項目に集約することが一番です。なぜなら、個人情報を送信しなくてはいけないという心理的障壁を、できるだけ低くしたいからです。ところが、入力項目をたくさん用意する方が非常に多いようです。
それでは『個人情報の提供』という障壁に、『面倒』まで加わってしまいます。では、具体的にどうすればいいかというと、必須項目だけにするということです。問い合わせには、メールアドレス・氏名・内容は必須ですが、それ以外は不要です。(内容の選択肢があってもよいです)
項目が多すぎる | 必須項目のみ |
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受け手の気持ちをよく考えない方は、ついでだからといろいろ聞こうとするようです。しかし、いわゆるファーストコンタクトで深いことまで聞くのは、ハードルが高すぎます。したがって、問い合わせ(コンバージョン)を最優先してください。
店頭では、お客が身分を明かさなくても、どんな質問にでも気軽に応えているはずです。ところが、ネットになったとたんに急に条件がいろいろ付くのでは、敬遠されるのは当然です。したがって、絶対必要な情報以外は不要にして、グッと心理的なハードルを下げるようにしましょう。
メールによる問い合わせなのに、電話番号を聞くなどもってのほかですよ。どうしても電話番号を聞き出したいなら、返信メールに「メールだと説明が難しいので、電話でやり取りしませんか?」として、電話をかけてもらうなど、問い合わせの次の段階で聞き出すべきでしょう。
送信ボタンの文言とは?
ところで、送信ボタンの文言は気を付けてください。これも、多くの問い合わせページで『送信』となっているようです。しかし、送信で本当に意味が分かるでしょうか? 送信だと、どこか別のところへ情報が横流しされるようなイメージが、湧く方もいるかもしれません。
そこで、閲覧者の動作をそのまま文言にしてください。具体的には、『問い合わせる』とか『これで相談する』など、閲覧者自身の動作を文言にします。こうすれば、閲覧者がしたいことが言葉になっているので、行動を促す効果も出てくるわけです。
(送信ボタンの例)
なお、『送信』という文言は、システム上の仕組みを表したものです。入力情報をメール形式に変えてメールとして送信するから『送信』なんですね。つまり、閲覧者には直接関係がない、裏側の動作を表す言葉ですから、これをボタンの文言にするのはまずいんです。
ボタンの文言は、ぜひ閲覧者の行動を言葉にしてください。
このように、問い合わせページのフォームは、利用者の行動心理をよく考えて作ってください。決して、聞きたいことをただ並べたようなフォームにだけはしないでくださいね。
参考 フォームの詳しい作り方は、こちらで説明しています。
ページデザインのポイントは?
問い合わせページのデザインは、特別気を使う必要はないと思います。もしできるようであれば、いわゆるランディングページのような1カラムにすると良いかもしれません。なぜなら、1カラムなら閲覧者の気が散らず、問い合わせに集中できるからです。
つまり、できる限り余計なものを排除したシンプルな形であれば、それで十分デザインとして成立すると思います。とにかく、問い合わせという行為に集中できる環境づくりをしてください。せっかくその気になってもらったわけですから、絶対邪魔してはいけませんよ。
なお、厳密に言うとデザインではないかもしれませんが、他の連絡手段も分かるようにしておくと良いと思います。例えば、送信ボタンの近くに電話番号が書いてあるみたいなことです。そうすれば、返信が来ない場合でも代替手段があるので、安心できるんですね。
このように、問い合わせページのデザインは閲覧者の心理を邪魔しないように、シンプルなものをお勧めします。
まとめ:利用者の気持ちを理解しましょう。
いかがでしたか? 問い合わせページの作り方、7つの超重要ポイントを説明しました。
今回ご説明したのは、問い合わせページの基本構成とは?、分かりやすいタイトルを付ける、アイキャッチを挿入する、問い合わせページの概要を説明する、過去の問い合わせ例を紹介する、入力フォームのポイントとは?、ページデザインのポイントは?、などのポイントでした。
ここまで、問い合わせページの作り方を説明してきましたが、最も重要なポイントは、利用者の心理を理解することです。本質は、いかに問い合わせしやすくなるように、心を解きほぐすかです。そのために、面倒と不安を解消する様々なポイントを説明しました。
とりわけ、過去の問い合わせ例を掲載することは非常に重要です。問い合わせ方のすべてが、一発でわかるからです。これは、電話での問い合わせを求める場合でも一緒ですが、何を聞くのかどんなことを準備しておけばよいのかを、しっかり示してください。
このように、利用者の不安な気持ちの解消が、コンバージョン率アップになることを知っていただければ何よりです。
以上、「問い合わせページの作り方、7つの超重要ポイント!」と題して説明しました。