ネット広告の費用
について、知っておくべき問題点を説明しました。ネット広告を検討されている方や、広告が収益に結び付かづ苦労されている方に適しています。費用対効果を高くするために必要な対策について、説明しているからです。
なぜネット広告は、費用対効果を知ることが重要なのか?
あなたは、「ネット広告って、費用的にペイするんだろうか?」と考えて、このページをご覧になっていると思います。確かにネット広告はしょっちゅう見かけますが、果たして本当にうまくいっているのか、宣伝費はいくらかかっているのか、とても気になりますよね。
実は、ネット広告は安易に手を出すと、大赤字を出しかねません。つまり、黒字が出せなくても、せめてトントンぐらいにするためには、費用対効果について知ることが重要なんです。では、ネット広告の費用対効果はどうなっているのか、詳しく見ていきましょう。
ネット広告の費用対効果で、知っておくべきポイント。
それでは、ネット広告の費用対効果で、知っておくべきポイントを説明します。わかりやすくするために、7つのポイントに分けて説明しましたので、ぜひ全てに目を通してください。
ネット広告の種類を知る。
まず、ネット広告の種類についておさらいしておきましょう。料金体系によって、ザックリと以下の2つに大別されます。
- 一般的な広告……一定期間、広告枠を買い取るタイプ。
例:ポータルサイトに固定的に出ている広告など。 - PPC 広告…………クリックされる度に、費用が発生するタイプ。
例:検索結果に出るリスティング広告や、サイトの内容に合わせて掲載される広告など。
1のタイプは、いわゆる典型的なやり方なので、広告と言えばこちらのイメージが強いと思います。しかし、インターネットでは2のタイプが主流で、広告を出すこと自体は無料だけれども、クリックされるとあらかじめ決められた費用が発生するやり方です。
また、2のタイプは、広告自体も自分で簡単に設定して出すことができるので、誰でも出せる広告として気軽です。したがって、PPC 広告を出す人が非常に多いです。ところが、しっかりとした計画の下に広告を出していないために、費用面で苦労されている方が多いのも事実です。
では、費用面でなぜ苦労するのか、順を追って詳しく分析していきましょう。
1クリック当たりの単価を知る。
費用面について知るにあたって、1クリック当たりの単価を知るところから始めましょう。一般的には1クリック当たり250円程度かかるようです。ただし、どんなキーワードに紐づけるかによって、単価は数円から数千円まで幅広いのが実際です。
したがって、支払う広告料は『単価×クリック数』ということになります。仮に、単価250円の広告が100回クリックされた場合は、費用として25,000円を支払うことになります。
Google AdWords のツールで調べると、おおよその単価を調べることができますよ。
1クリック当たりの、コンバージョン率を知る。
続いて、1クリック当たりの、コンバージョン率についてお話しします。ここでいうコンバージョン率とは、広告を見た人が、実際に問い合わせたり購入したりする割合のことを指します。つまり、広告を見た人が、実際に反応する確率を知るということです。
それで、具体的にどれくらいの人が反応するのかというと、一般的には『 0.1%』の人が反応するれば、かなりうまくいっている方だと思います。さらにいうと、『PPC 広告が、1,000回クリックされると1回反応がある。』ということになります。
ところで、なぜコンバージョン率を知る必要があるのかというと、広告を見た人全員が反応するわけではないからです。だから、実際に反応する割合を知る必要があるんですね。
単価とコンバージョン率から、広告のコストを知る。
単価とコンバージョン率がわかりましたので、ここでは、コストについて考えてみましょう。先ほどから挙げている数字を使って計算してみます。
- 単価…250円
- コンバージョン率…0.1%
支払う金額は、「単価×クリック数」でわかりましたよね。そして、コンバージョン率が 0.1%ということは、1,000回みられると1人が反応(お問い合わせやご購入)する、ということですね。
したがって、この場合のコストは…「250円×1,000回=250,000円」です。
つまり、1つの反応を得るために、250,000円のコストが必要であることがわかります。
利益が上がる、損益分岐点を考える。
1つの反応を得るためのコストがわかりましたので、続いて利益を上げるために、損益分岐点を考えてみましょう。つまり、どれくらい売り上げるとトントン以上、できれば黒字化できるのかを調べるということです。今回も、先ほどの金額をそのまま使ってみましょう。
1回の注文を受けるのに、250,000円かかったと仮定します。
- 純利益が250,000円未満の商品…赤字。
- 純利益が250,000円の商品………トントン。
- 純利益が250,000円以上の商品…黒字。
単純に考えると以上のようになります。ネット広告では、商品を1個売るために25万円かかるわけですね。つまり、販売する商品の純利益が、コストの250,000円を超えない限り、必ず赤字ということになります。(もちろんこの結果は、今回のモデルケースの場合です。)
このように、コストを最初にしっかり把握して、損益分岐点を理解しておかないと、大赤字を出してしまうことになりかねません。
ネット広告は、簡単ではないことに気づきませんか?
ここまでの説明で、ネット広告が相当コストがかかるものであることがわかったと思います。ようするに、簡単に手を出してはいけないんですね。例えば、数百万円する車のような商品であれば、1台だけ売るような商売であろうとも、広告単価250円で十分ペイしますよね。
しかし、500円のものが1個だけ売れる商売だとしたら、広告単価 250円を回収するために、500回以上もリピート購入(500円×500回=250,000円)してもらう必要があります。果たしてそんなことできるでしょうか?
残念ながら、1人のお客さんに500回も購入させるのは、相当難しいですよね。このように、ネット広告はクリック単価ではなく、全体的なコストから利益を考えないといけないんです。だから、先ほどの損益分岐点を知ることがとても重要なんですね。
少しでも、利益を上げる方法はないのか?
ネット広告、特にPPC 広告の難しさがわかったところで、少しでも利益を上げる方法はないのか考えてみましょう。なかなか難しいですが、いくつかポイントはあります。
単価(利益)が高くてリピートが必要ない商品のみ広告する。
まず一つ目として、単価(利益)が高くてリピートが不要な商品の場合のみ、PPC 広告を利用するということです。先ほどの説明でお分かりだと思いますが、単価が安い商品はかなりの回数購入してもらわないと利益が出ません。したがって、広告の対象は単価が高い商品のみにしましょう。
ランディングページとの差異をできる限りなくす。
一般的に、PPC 広告はランディングページへ誘導します。したがって、広告に掲載されている文言とランディングページの文言が、極力一致するように差異をなくします。なぜなら、少しでも差異があると、ユーザーは不安を感じて直帰してしまうからです。
このようにして、少しでもページにとどまって、内容をしっかり見てもらえるようにしましょう。
コンバージョン率が高くなるように仕掛ける。
誘導先のページを改善して、コンバージョン率を高くします。つまり、一般的な押し売りのようなランディングページではなく、ユーザーの心理に訴えるような巧妙な仕掛けのあるページにするわけです。なぜなら、コンバージョン率が高くなれば、コストを抑えることができるからです。
例えば、コンバージョン率が0.1%であれば、広告1,000回表示で1回購入だったのが、0.2%と倍になれば、500回表示で1回購入してもらえるということです。コンバージョン率が上がれば、確実にコストを減らすことができますね。
上記のような方法で、広告の特性にマッチする商品のみを宣伝し、ページに長くとどまらせて、コンバージョン率を高めます。これならば、広告にかかるコストを回収し、収益が上がるようにできるのではないでしょうか。
まとめ:ネット広告は、コストが大きいことを忘れないこと!
いかがでしたか?
ネット広告の費用について、知っておくべき問題点を説明しました。ネット広告の種類、1クリック当たりの単価、コンバージョン率、広告のコスト、損益分岐点、ネット広告は簡単ではない、利益を上げる方法、などのポイントがありましたので、ご理解いただけたのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、ネット広告は安易に手を出してはいけません。ここまでの説明は、あくまでも理想的な形なので、実際にはもっとコストがかかることもあるでしょう。ネット広告は、簡単には利益が上がらないものであることを忘れないでください。
やはり、安易に広告に頼ることなく、SEO対策で上位表示することが基本だと思います。このページが、ネット広告の費用を考える際のお役に立てば何よりです。
以上、「ネット広告の費用、知っておくべき問題点とは?」と題して説明しました。