Instant WordPress
のブラウザの変更方法を説明します。読者対象は、標準のIEから別のブラウザに変更したい方です。ブラウザの変更方法を詳しく説明しただけでなく、変更後の使い方のポイントについても説明しています。
なぜ、Instant WordPressのブラウザを変更するのか?
あなたは、「Instant WordPressのブラウザの変更方法が知りたい」と思って、このページをご覧になっていますよね。初期設定ではインターネットエクスプローラー(IE)が起動するので、違うブラウザにしたい方は多いと思います。ところで、なぜブラウザを変更するのでしょうか?
FirefoxやChromeといった違うブラウザで表示の確認をしたいからですよね。また、WordPressの編集画面はIEだと動作がおかしくなることも多いので、ブラウザを変更して安定的に編集したいという理由もあるでしょう。だから、ブラウザの変更は結構重要だといえますね。
そこで、Instant WordPressのブラウザの変更方法を詳しくご紹介します。
Instant WordPress ブラウザの変更方法のポイント。
それでは、Instant WordPress ブラウザの変更方法のポイントを説明します。やり方は簡単で、設定ファイルの一部を書き換えるだけです。特に難しいところはありませんが、余計なところを書き換えて動作不良にならないように注意してくださいね。
設定ファイルの場所を確認
まずは、設定ファイルの場所を確認しましょう。設定ファイルは以下のフォルダにあります。
- \(インストールフォルダ)\iwpserver\
階層の浅いところにあるフォルダなので、すぐに見つかると思いますよ。また、設定ファイルの名前は以下の通りです。
- pms_config.ini
設定ファイルの書き換え
続いて、設定ファイルの書き換えを行います。先ほどの pms_config.ini ファイルをテキストエディタで開きます(通常はダブルクリックで開くでしょう)。一般的なテキストファイルなので、テキストエディタなら何でも問題ないと思います。
書き換えるのは、”[Browser]”というセクションの”BrowserPath=”の部分です。既定値ではIEを利用した独自のインターフェイス(起動画面)が指定されています。
- BrowserPath= ../system/InstantWP_GUI.exe ← 既定はこの指定です。
例えば、Firefoxをブラウザに指定する場合は、以下のように書き換えます。なお、必ず InstantWP は終了しておいてください。
- BrowserPath= “C:\Program Files\Mozilla Firefox\firefox.exe”
書き換えたら、上書き保存します。心配であれば、書き換える前に pms_config.ini ファイルのバックアップを作成しておくことをおすすめします。
動作を確認する。
書き換えたら、動作を確認しましょう。通常通り、InstantWP.exeを実行してください。すると、いつも通りの起動画面が表示されずに、指定したブラウザが起動します。ブラウザ内で6種類のリンクが表示さるので、いつも通り[WordPress Admin]をクリックします。
すると、新しいタブが開いてWordPressが表示されます。うまく表示されれば、ブラウザの変更はうまくいったということです。どうですか、結構簡単でしたよね。
使い方や注意点は?
最後に、使い方や注意点についてご紹介しておきます。使い方について1点、注意点について2点ほどありますのでよく確認してください。
使い方は変わるのか?
まず、使い方については全く変わりません。先ほどの説明通り、専用の起動画面の代わりにブラウザが起動するだけです。敢えて言うなら、起動画面とWordPressをタブで切り替えて使用するという点が違いますかね。
注意点:その1
また注意点として1つは、ブラウザを変えた場合に終了処理がうまくいかないことが多い点です。通常なら起動画面を閉じると、バックで起動していたサーバーソフトが自動終了します。しかし、ブラウザを閉じても終了処理がうまくいかないことがあるんです。
どうしても、ブラウザでは状態の検出が難しいのかもしれないですね。なお、サーバーの終了がうまくいかなかった場合は Windows を再起動すればいいんですが、ちょっと面倒だと思いますね。環境によるのかもしれませんが、ブラウザを変えた際は終了処理に注意してください。
注意点:その2
注意点として2つ目ですが、ブラウザを変更すると、USBメモリに入れての運用ができなくなる可能性があります。通常は、Instant WordPressが持つ自前の起動画面を表示した後に、IEを自動起動しています。ところが、ブラウザを変更するとその動きが変わります。
直接ブラウザを指定するので、そのブラウザが存在しなければ、起動は不可能になるからです。したがって、USBメモリで持ち運んだ先のパソコンに、指定したブラウザが存在していることが大前提となります。なので、必ず指定ブラウザを用意する必要がありますね。
安定したうまいやり方はないのか?
終了処理がうまくいく、安定したやり方はないんでしょうか? 実は、ちょっとした裏技のようなやり方があります。それは、設定ファイルを書き換えないで、ブラウザを変更する方法です。ポイントを説明すると、以下のような手順になります。
- 通常通り、InstantWP.exeを実行。
- Instant WordPress の起動画面が表示される。
- 使いたいブラウザを手動で起動する。
- URLに”http://127.0.0.1:4001/wordpress/wp-login.php”と入力する。
- [Enter]を押すなどして、URLにアクセスする。
- WordPressのログイン画面が表示される。
- ユーザー名・パスワードを入力してログイン。
実は、これでうまくいきます。ようするに、起動画面のボタンは一切押さないで、手動でブラウザを起動すればよいだけなんです。ちなみに、ログイン画面はブックマークしておけば、URLの入力は最初の1回だけで済みますね。もちろん起動画面を閉じれば、正常終了しますよ。
この方法であれば、いちいち設定ファイルを書き換えないから、ブラウザの切り替えがしやすく、むしろ簡単ではないでしょうか。
まとめ:メリット・デメリットを検討しましょう。
いかがでしたか?
Instant WordPress ブラウザの変更方法を説明しました。設定ファイルの pms_config.ini の一部書き換えだけで簡単にブラウザを変更できましたね。うまく使えば、Instant WordPress を活用できるのではないでしょうか。
なお、終了処理が不安定になったり、持ち運んだ場合に影響が出たりしますが、ブラウザを変更することで幅広く動作確認ができます。また、編集作業も安定するので魅力的です。しかし、面倒が増える可能性があるので、メリット・デメリットをよく検討して、試していただきたいと思います。
私のお勧めは、最後にご紹介した、ブラウザを手動起動する方法です。
以上、「Instant WordPress ブラウザの変更方法とは?」と題して説明しました。