オープンキャンパスと体験入学、反応が良いのはどっち?

オープンキャンパスと体験入学どっちがいい?

オープンキャンパスと体験入学で、反応が良いのはどちらなのかを説明します。読者対象は、学生募集の担当者やネーミングで悩まれている方です。名前の付け方の重要ポイントを解説したので、集客の基本も併せて学べます。

オープンキャンパスと体験入学の、反応を知る意味とは?

学生募集の重要な活動の一つに、体験入学や学校見学がありますよね。生徒が直接学校を訪問するから教育方針や特徴などを伝えられるし、生徒とコミュニケーションを図ることもできます。なので、積極的に開催されるわけですが、ネーミングについて迷ったことがありませんか?

「オープンキャンパスと体験入学を比較したらどちらが良いんだろうか?」と考えたことのある方は多いかもしれませんね。あなたならどちらに決めますか? どちらもそんなに違いはなさそうですよね。でも、実は名前の決め方が非常に重要で、反応率を大きく左右するんです。

つまり、「オープンキャンパスと体験入学」どちらを選ぶのかを知ることは、反応の良いネーミングを知るという意味があるんです。そこで、どちらにすれば反応率が高くなるのか、名前の決め方についてご紹介しましょう。

オープンキャンパスと体験入学、名前決めのポイント。

それでは、オープンキャンパスと体験入学の、名前決めのポイントを説明します。どちらなら反応率が高くなるのか、詳しく解説しました。

オープンキャンパスと体験入学、あなたならどっち?

まず、オープンキャンパスと体験入学で、あなたはそれぞれどんなイメージを持つでしょうか? 言葉通り解釈するなら、次のような感じでしょうか。

  • オープンキャンパス・・・学校を公開しているので、見学会に近いイメージ。
  • 体験入学・・・・・・・・入学だから、普通の授業を受けるようなイメージ。

言葉の意味だけでイメージしてみましたが、このように考えると学校側としては、「体験入学」の方がしっかり参加者と話したり情報が伝えられるから良さそうですね。

しかし、私が専門学校に勤めていた時に選んだのはオープンキャンパスでした。でも中身は完全に体験入学なんですけどね。だからちょっとズルいかもしれませんが、名前だけオープンキャンパスで中身は体験入学という形にすることで、かなりの参加者を集めることができました。

では、なぜ私はオープンキャンパスを選んだのでしょうか? さらに詳しく説明します。

名前の付け方は、とても重要です。

名前の付け方はとても重要ですが、なぜかというと集客力にそのまま影響するからです。基本的にはやることをわかりやすく伝えればいいんですが、言葉の選び方に気を付けないと、そこから受ける印象が大きく変わってしまいます。先ほどの例で考えると次の通りです。

  • オープンキャンパス・・・出入り自由な感じでとても気軽な印象。
  • 体験入学・・・・・・・・授業でガチガチな感じで、ちょっと堅苦しい印象。

どうですか、なんとなくそんな感じがしませんか? この発想は、受け手がどう感じるかを考えないと出てきません。自分たちがやりたいことをやるという考えでいる限り、決してたどり着けないんですよ。なので、思い入れがある場合でも、時にはそれを捨てなくてはいけないんです。

これは簡単なようで、実は非常に難しいことではあるんですが、わかりやすく言うと、付けたい名前よりも受けの良い名前を付けるというように考えてください。受け手がどういう印象を持つかという点で、名前の付け方はとても重要なんですね。

ネーミングは、センスよりも分析能力が必要。

名前を付けるという行為は、多くの方が感覚的なものだと思っています。日常でも「お前、ネーミングセンスないなあ(笑)」みたいな会話があるでしょう。このセンスというのは、感覚ではなく『分析能力』なんです。具体的には「受け手の気持ちを読む力」と言えるでしょう。

先ほどお話しした、オープンキャンパスは気軽だけれど、体験入学はそうでもない印象というのは、まさに受け手の気持ちを読む力です。これは、気づく力と言い換えてもいいでしょう。自分や会社の視点ではなく、受け手である生徒(お客さん)の目線になることが必要なんです。

もっと具体的にいうと「自分がしたいこと」ではなく、「生徒は何を必要としているのか」を考えないといけないんですよ。すると、堅苦しく感じる体験入学よりも、気軽に感じるオープンキャンパスのほうが、参加しやすくて好まれるということが見えてくるんですね。

確かに、このようなことを感覚的に察知する人はいます。きっとセンスがある人なんでしょうが、誰でもそんな力があるわけではありません。なので、論理的に分析するんです。結局センスとは、論理的分析を自分でも気づかないうちに、自然とやっているということですからね。

具体的な分析方法とは?

誰でもできることとして『データ集め』は必ずやってください。私の場合は「オープンキャンパスと体験入学どっちが良いと思う?」と、直接学生に聞いたんですよ。すると、8割以上の学生がオープンキャンパスが良いと答えました。私は、「ああ、やっぱりそうなのか。」と思いました。

事前に予想していた通りになったので、データはウソをつかないなあと感心しました。というのも、先に別のデータをつかんでいたからです。ビッグデータを事前に細かく分析していたので、オープンキャンパスの方が、体験入学よりも検索数が多いことを知っていたんですよ。

自分の頭の中で考えるよりも、データを集めて分析すれば簡単に答えが出るんです。しかも曲げようのない(逃れられない)事実ですから、極めて高い信頼性があります。これがホームページなら、検索でたどり着くんだから検索数がそのままアクセス数に反映されます。

したがって、感覚に頼ったやり方ではなく、データに基づいた分析方法に切り替えることを、強くお勧めします。

相手のニーズに応えることが最も重要。

相手(学生)のニーズに応えることが、最も重要であることを理解してください。なぜなら、学生を集めるという行為は『集客』だからです。しかも、成約が数年後というかなり特殊な集客です。集客はお客さんの気持ちを理解して、ニーズを正確に把握することが第一です。

だから、「マンガっぽい絵を使って体験入学をアピールすれば何とかなるだろう」みたいな安易な考え方ではなく、「オープンキャンパスの方が気軽に感じるし、学費を気にする生徒が多いから奨学金などの説明をしっかりしよう。」といった感じで、ニーズに応えることを考えるべきなんです。

ニーズに応えるということは、『相手のことが理解できている』ということでもあります。したがって、本当にニーズに応えることができていれば、受け手である生徒は「私のことを本当にわかってくれているんだなあ」と信頼感を感じるでしょう。

そしてそれは、文章にも行動にも『にじみ出てくる』ことを忘れないでください。だから、上辺のテクニックでごまかすのではなく、ニーズに応えることが最も重要なんですね。

まとめ:名前は、ニーズに沿って付けてください。

いかがでしたか?

オープンキャンパスと体験入学で、反応が良いのはどちらなのかを説明しました。オープンキャンパスが良いこと、名前付けの重要性、分析能力の重要性、分析方法、ニーズに応えること、といった5つのポイントを説明した内容でした。

繰り返しになりますが、ネーミングはニーズに沿ったものにするべきであって、センスだけで行うものではありません。反応率を高くするためには、データを分析して論理的に名前を導き出す必要があります。感覚に頼ったやり方では、集客できないことを忘れないでください。

ちなみに、これがホームページなら言葉(キーワード)で検索されるので、より顕著にアクセス数として現れます。論理的なデータ分析が極めて重要であることを理解して、学生募集に取り組んでいただければ幸いです。

以上、「オープンキャンパスと体験入学、反応が良いのはどっち?」と題して説明しました。