活字離れ
は、本当に学生や若い人に多いのか説明します。読者対象は、文章を書くことやホームページ作りが仕事の方、教育機関に勤めている方です。なぜ文章を読まないのか、本当のところが分かるように説明しています。
学生や若い人の、活字離れを知る意味とは?
ここ最近よく耳にするのが、「最近の人は文字を読まないから画像で説明したほうが良いよ」という話です。多分あなたもそう思われているでしょうし、もっとものような気がしますよね。でも、本当に文字を読まなくなったんでしょうか? 私の実感する限りでは少し違うんですよ。
若い世代でも、実際にはほとんどの人が活字を読みます。では、なぜ活字離れと言われているのか、そこにはちょっとした問題が潜んでいるんです。どうやら、誤った認識が独り歩きしているようなので、本当のところはどうなのかをお話ししていきます。
つまり、活字離れと思われている現象を正しく理解することは、学生や若い人に問題があるのではなく、別の問題から起こっているのだということを知る意味があるんです。そこで、学生や若い人の活字離れとは何なのか、詳しく説明していきましょう。
活字離れは、本当に学生や若い人に多いのか分析。
活字離れは、本当に学生や若い人に多いのか、実態を分析しました。いくつかのポイントに分けて詳しく説明していきます。
学生は本当に文字を読まないのか?
最近は、特に若い人が文字を読まないといわれているので、学生を例にとってお話をしてみます。ある大学のホームページが画像中心にリニューアルしたんですが、なぜそうしたかというと「最近の学生は文字を読まないから画像で説明しました」というのが理由らしいんです。
なんとなく話を聞いていると「なるほどねぇ、確かにそれがいいかもなぁ」と、あなたも思われたかもしれませんね。分からないでもないんですが、私はそれはちょっと違うと思いました。学生の日常の実態とは明らかに違うからです。
学生は大好きなアイドルのブログを読みます。また、SNSも絵文字やスタンプを使うといっても基本は文字によるやり取りです。つまり、文字をしっかり読んでいるんですよ。では、なぜ文字を読まないという結論になるんでしょうか?
なぜ、文字を読まないときがあるのか?
なぜ学生が文字を読まないという結論になるかといえば、読むときよりも読まないときの方が目立ってしまい、印象が強くなるからだと思われますね。そして、なぜ読まないときがあるのかといえば、答えは極めて単純です。
『興味がわかいないうえに、おもしろくないから。』
ごくごく当たり前のことですね。だれだって興味がわかないものを読みたいと思わないし、つまらない文章は途中で飽きてしまいます。このことは、逆の発想で「なぜ読むときがあるのか?」を考えればおのずとわかることなんです。興味があっておもしろければ、読むのは当たり前ですよね。
したがって、文字を読まない根本的な理由は、興味がわかないうえにおもしろくない内容の文章だからと言えますね。
どうすれば、文章を読んでもらえるのか?
どうすれば、文章を読んでもらえるんでしょうか? 先ほども触れましたが、学生が興味を持ち、飽きずに読み続けることができる、おもしろい文章を書けばよいだけなんですよ。つまり、そこに文章力というか、テクニックが必要になるわけです。
具体的にどんな文章かというと、文章の種類によって大きく変わるので、一括りにはできませんが、少なくとも冗長に思えるような文章はまずいでしょう。なぜなら、現代は情報が多くて、極めて短時間に物事を進めなくてはいけないからです。
つまりザックリ言うと、できるだけ最初に結論を出してしまうような文章の書き方が良いでしょう。これだけでも読みやすく興味が持てる文章になるはずです。もちろん、そのまえにタイトルの付け方も重要です。タイトルは事実上のキャッチコピーですからね。
したがって、文章の書き方はもちろんですが、タイトルの付け方もしっかりと研究してください。面白い文章を書くだけでなく、面白い文章であることが伝わるように、工夫しなくてはいけないということなんです。
文字情報の重要性とは?
ここで、文字情報の重要性を確認しておきましょう。単純に言って、文字以外に正確に情報を伝えられるものは少ないと思います。画像や写真を使うという方法も確かにありますが、それは受け手がどうとるかによって、意味が変わってしまう恐れがあります。
なので、真意が確実に伝えられるのは、文字しかないと言えるんじゃないでしょうか。もちろん、言葉で説明できないものであれば、画像・動画・音声などを積極的に使うべきですが、それでも文字による補足がないと分かりにくくなってしまうと思いますよ。
したがって、安易に画像に走らないでほしいんです。文字情報でなければ伝えたいことが正確に伝わらないという点で、もっと文字の重要性を理解してほしいですね。これについては、私が実際に行ったちょっとした事例があるので、続けてお話しします。
私が行ったこととは?
私は以前、専門学校に勤めていましたが、ホームページによる学生募集で志願者数を5倍にすることに成功しました。そして、そのとき何をしたかというと、次のようなことだったんです。
分かりやすくて興味を持てる文章をたくさん書くことでした。もちろん飽きることなく読み続けられるようにも配慮しました。結果、圧倒的に文章量が増えたのによく読んでくれたので、学生を増やすことにつながりました。画像を多用するのと正反対のことをしたわけなんですよ。
ついでに言うと、画像による説明は簡単に脳に入るので、消えるのもすぐなんですよ。逆に自分の意志で読んだものは、しっかりと記憶するので簡単には消えません。なので、画像でインパクトを与えるより、文章でしっかり説明するほうが結局は記憶に残るんですね。
まとめ:活字離れは、書き手の文章力の無さが原因です。
いかがでしたか?
活字離れは、本当に学生や若い人に多いのか説明しました。本当に文字を読まないのか、文字を読まないとき、文字を読んでもらう方法、文字情報の重要性、私が行ったこと、の5つのポイントを説明しましたので、本当のところをご理解いただけたのではないでしょうか。
繰り返しになりますが、活字離れという認識は少々ピントがずれています。ズバリ言うと、書き手が自分の文章力の無さを認めたくないから、『読まれないのを読み手のせい』にしているんですよ。ぜひ、読みたくなる文章を考えて考えて考え抜いてください。
ちなみに、読みたくなる文章というのは、それなりの書き方があります。あなたがこの文章を最後まで読んでいるのも、読みたくなる文章に仕立てているからなんです。活字離れの本質をご理解いただき、集客に活用いただければ何よりです。
以上、「活字離れは、本当に学生や若い人に多いのか?」という問いに答えてみました。