マーケティング課題を解決
して正確性を向上させる方法を説明しました。これまでのやり方に疑問を感じている方や、ニーズの把握がうまくいかない方はご覧ください。うまくいかない原因と、問題の解決策について詳しく解説しました。
なぜマーケティング課題の解決が必要なのか?
あなたはマーケティングについてどのようにお考えですか? 販促にはマーケティングが有効だと知り、いろいろな手法を試すも大した成果が出ない。その結果、役に立たない無意味なものであるとお思いかもしれませんね。確かに、そのようにお考えの方は多いかもしれません。
ところで、なぜそのように感じるのかと言えば、不正確でおかしな結果しか出ないからではないでしょうか。具体的には、一番知りたい『ユーザーニーズ』を正確に把握できないところが問題です。では、どうすれば正確な結果が出せるんでしょうか?
実は、すべてのマーケティング手法には、正確性に欠けるという共通した課題があります。そこで、課題がどこに潜んでいるのか詳しく説明すると同時に、解決策もご紹介します。
課題を解決するためのポイント。
まず、マーケティング手法を簡単に分類しておきましょう。作業は「データ収集」と「データ分析」の2段階になると考えられますが、ここではデータ収集について重点的にお話しします。なぜなら、データ収集の時点ですでに問題が発生しているからです。
それでは、マーケティング手法の具体例を7つ示して、それぞれの課題と解決策をご紹介します。
1.アンケート。
アンケートは非常によく使われる手法ですね。質問を書いた用紙を配布して記述してもらったり、ネットなどを使って質問に答えてもらうやり方が一般的です。もっともよく使われる手法で、いい意味で枯れていると言ってもいいでしょう。つまり王道のデータ収集方法です。
しかし、王道ゆえに正しく行わないと、非常に偏った結果が出てしまいます。一番可能性が高いのが、アンケートの作り方によって、知らず知らずのうちに意図した答えに誘導してしまう危険性です。「えっ、そんなことできるんですか?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、可能なんです。
例えばアンケートに、「○○を購入した、または購入予定がありますか?」という質問項目があるとします。すると、この場合は購入したとも購入予定とも解釈することもできます。もし、「たくさん買ってほしい」と思っているなら、ほとんどの人が購入したという結果にできるんです。
これでは正確なデータ収集ができないのは当然ですね。本来なら「購入についてお聞かせください。」として、「購入した」と「購入予定」の二者択一にすべきです。したがって、正確性を求めるなら、あいまいな質問の仕方をしないように工夫する必要があります。
2.インタビュー。
インタビューもよく使われる手法です。お客様に聞くこともあるだろうし、街頭で通りすがりの人に聞くこともあるでしょう。いずれにしても、インタビュアーが直接話を聞くというスタイルですね。こちらも十分に確立された手法ですが、やはり問題があります。
どういうことかというと、多くの場合、収集したデータは建前であるという点です。インタビューは目の前に聞き手がいて、その人に対して話をするので、なかなか面と向かって本心を話しづらいし、どうしても見栄を張ったり遠慮したりということもあるでしょう。
また、最初から見られたり分析されるのが前提だから、聞かれている内容の意図に合わせた回答をしてしまう可能性もあります。「きっとこの質問はAと答えてほしいんだろう」と気を使ってしまう危険性もあれば、逆に「意地悪してCと答えてやろう」と考える人もいるのが現実です。
本当はどちらの人も「B」と答えたかったとすると、まったくでたらめな結果になります。こうなってしまっては、正確性など全くありませんよね。これを防ぐためには、直接聞くのをやめて用紙に記入してもらうとか、できるだけ本心を引き出しやすい環境を作るしかないでしょう。
3.展示会などの各種イベント。
展示会などの各種イベントも、マーケティングとして利用されますね。訪れた方にインタビューしたりアンケートを行って、人気商品や興味があるものを調べます。これも、よく使われる手法だから確立されていますが、どうしても問題が起きてしまいます。
それは、集団心理が働く可能性です。展示会で考えると、人だかりができているところに注目してしまって、本来自分が見たいものと違うものに興味を示してしまう危険性があります。すると、極端なことを言えば、意図的に人だかりを作ることで、ありもしない人気を作ることが可能なんです。
そして、来訪者にアンケートを取ると、人だかりができていた製品に興味があると答えてしまうんです。これでは本心を引き出すことができません。せめて実際に売れた商品の数で調べる必要があるでしょう。それでも、勢いで買ってしまう人もいるでしょうから、正確性は低いかもしれませんね。
少しでも正確性を高めるためには、スタンプラリー式にすれば可能性があります。展示品を見るたびにスタンプを押してもらい、すべてのスタンプを集めた人のみ粗品をプレゼントするというものです。これなら平等に見てもらえるので、精度の高いデータ収集ができるのではないでしょうか。
4.雑誌・新聞・放送などの広告。
雑誌・新聞・放送などに広告を掲載して、その反応を見るというのはよく使われる手法です。広告を見た人が電話による問い合わせをしたり、ホームページをチェックすることで反応を確認できます。この手法には非常に大きな欠点があります。それは、データの信ぴょう性です。
広告は、不特定多数に対して打ち出すことになるので、本当に興味を持っているのかという点です。もうちょっというと、自分たちがターゲットにしている相手であるかどうかです。全然関係ない人が反応していたとすれば、それは単なる興味本位です。決してお客様にはなり得ません。
講読者や視聴者などの属性データがあれば、絞り込みは可能でしょうが、それでもその属性データ自体が信用できるのかという問題があります。したがって、広告によるマーケティングはどのような対策を講じても正確性を高めるのは難しいと考えられます。
もちろん、まったくでたらめとは言えないので、参考にはなると思いますが、マーケティング手法としてはあまりお勧めできません。
5.アクセス解析。
アクセス解析は、ホームページのアクセス履歴を解析する手法です。アクセス履歴であれば、かなり純粋な形でデータ収集ができるでしょう。完全にユーザーの興味だけでアクセスが行われるので、正確性の高いマーケティング手法であると考えられます。ただし、問題が無いわけではありません。
当然、この手法を行うためにはホームページが必要です。しかも、ある程度アクセスがあって数か月から数年にかけてデータが蓄積していないと統計が取れません。したがって、これからホームページを立ち上げるという場合には全く使えませんし、アクセス履歴を取っていない場合も同様ですね。
また、ホームページ上に公開している商品やサービスしか調査できないので、未知のニーズを把握することは不可能です。アンケートページを公開することも考えられますが、やはり質問の仕方に注意しないと正確性に欠けるでしょう。
6.ブログやSNSのつぶやきを分析。
ブログやフェイスブック・ツイッターなど様々なSNSがありますが、ここで出現回数の多い言葉を調べることで、マーケティングを行うことができます。一見するとかなり有望な手法ですが、残念ながら問題があります。この手法も、本音ではない可能性があるからです。
これは、誰かに見られることを前提とした書き込みなので、内容を過大もしくは過小に表現している可能性が極めて高いです。おそらく、正直に本心を書いている人は少ないでしょう。人間は見られることを意識すると、どうしてもよそ行きの顔をしてしまうので、正確性に欠けてしまうんです。
ただし、まったく意識にないことを書くとも考えられないので、参考程度にはできると思います。ただ、残念ながら正確性を高める解決策はなさそうです。
7.検索ワードを調査。
検索ワードを調べる方法があります。これは、 Google の検索ワードを取得して分析する方法です。ここまでお話しした通り、すべての手法に何らかの課題がありましたが、検索ワード調査は確実に課題を解決できる、優れた手法であることは間違いありません。
旧来のやり方では正確性に問題を抱えているし、比較的新しいアクセス解析でも、サイトを一定期間運営しないとそもそもデータ収集自体ができません。つまり、これらの方法を使う限り、課題の根本解決は不可能なんです。
しかし、それらすべての問題を解決できる手法が、検索ワードを調べる手法なんです。検索ワードを調べると、検索ボリュームと傾向が読めますが、それがまさにニーズなんですね。以下のページで詳しく説明していますので、興味のある方は一度目を通すことをおすすめします。
https://hprs1.com/ni-zu-chousa/
まとめ:気づいてほしい大事なこと。
いかがでしたか?
繰り返しになりますが、マーケティングで最も大事なことは『正確なデータを集めること』これに尽きると思います。正確性が低いデータを基にしてしまうから、おかしな分析結果が出てしまうのでニーズがつかめないんです。その結果、「役に立たない」というレッテルを貼られてしまうんですね。
つまり、最初のデータ集めをどれだけ正確に行えるかが勝負です。分析段階で補正するのではなく、データ集めの段階から正確性を高くするように心がけてください。それこそが、マーケティングを意味のある役に立つものにし、費用を無駄にしない唯一の方法です。
以上、「マーケティング課題の解決、正確性を向上させるには?」と題して説明しました。