トヨタの強みを、技術面から分析しました。(3)

トヨタの強みは表現力にあり! - 技術力編

トヨタの強み技術の面から分析しました。トヨタがなぜ販売面で好調なのか知りたい営業職の方や経営者はご覧ください。トヨタの強みを解説しただけでなく、どのように集客に応用すればいいのかをわかりやすく紹介したからです。

トヨタの強みを、技術面から知る意味とは?

現在のトヨタは販売力だけでなく、高い技術力でも世界をリードしています。あなたも、「トヨタの強みは技術だろうか?」と疑問をもってこのページにたどり着いたと思います。トヨタは、いろいろな技術を発表していますから、技術が強みであると思う方は多いでしょう。

しかし、昔のトヨタは品質が良くありませんでした。なので、当時のトヨタを知っている方には、信じられないかもしれませんね。ところで、その技術は他のメーカーとは少し違った内容のものです。もう少し具体的に言うと、トヨタの強みはお客様目線の技術にあります。

つまり、トヨタの強みを技術面から知ることで、お客様目線の意味が見えてきます。そこで、『お客様目線の技術』とは何か、『集客』の観点に絞って解説していきます。

トヨタの強みを、技術面から分析。

それでは、トヨタの強みを技術面から分析して説明しましょう。実際の例を基に、ライバルメーカーとも比較しながら、集客との関連性をわかりやすく解説しました。

お客様と技術の関係とは?

メーカーは常に技術開発をして、良い製品を作ろうと日々努力しています。お客様も技術革新にはそれなりの興味を持っていると思います。そこで、お客様と技術の間にどんな関係があるのか考えてみたんですが、「開発される技術は誰のためにあるのか?」というところに突き当たりました。

例えば、日産とトヨタを比較すると、開発している技術にそれぞれ特徴があって「どちらも一理ある考え方だなあ。」と思うんですが、販売という点ではトヨタの方が優勢です。なぜそうなるかというと、よりお客様が望む技術を開発しているからなんですね。

そこで、トヨタの開発した技術の、どこがお客様のニーズを押さえているのか考えてみましょう。

お客様が望む技術とは?

車に対してお客様が望む技術とは何でしょうか? わかりやすくするために日産とトヨタの開発した技術をそれぞれ例にとって考えてみます。

日産が開発した技術とは?

日産が開発した有名な技術は、マルチリンクサスペンション、電動スーパーHICAS、トロイダルCVTなど走りに関係する技術がとても多いです。車好きにはたまらない技術ばかりで、どんな車種でもスポーティな走りを見せます。なので、マニアや評論家からはとても高い評価を得ました。

ところが、現在ではこれらの技術を前面に押し出すことはなくなりました。中には採用されなくなった技術もあるくらいです。単純に「コストがかかるから」という理由が大きいんでしょうが、お客様からの要望が多ければ、価格が多少高くなっても採用され続けると思うんですよね。

トヨタが開発した技術とは?

トヨタが開発した有名な技術は、カンバン方式、ハイブリッドシステム、ぐらいでしょうか。名前はないですが、エアロパーツは低価格でスタイリッシュなものがかなり充実していますね。これらが示しているものは、コスト削減、低燃費、デザインの良さ、などですね。

新しい提案をして車の未来を作るというよりは、お客様の要望である、低価格で低燃費でカッコいい車を提供するということに軸があることがわかりますね。もちろん、走り系の技術も開発しているはずなんですが、正直思いつかないんですよねぇ...(汗)。

お客様の望みは走りの良さではなかった

わかりやすくするために、多少極端に例示しましたが、日産とトヨタの方向性の違いがおわかりいただけたと思います。なんとなく、日産は自分たちの作りたい車を、トヨタはお客様が望む車を作っていると感じませんか? これが、玄人の評価が高い車と売れる車の違いです。

優れた技術の車はマニア受けはいいんですが、一般のお客様はよくわからないから重視しません。この方向性を決定づけたのは、日産の電動格納式ドアミラーという発明なのではないかと思うんです。当初、トヨタはそんなもの不要だと言っていたのに、今では当たり前の装備ですからね。

電動格納式ドアミラーは完全にユーザー目線の技術で、「駐車時にドアミラーは邪魔になるから簡単に畳めると便利だよね」という発想です。つまり、売り上げを伸ばすためには、徹底してお客様が望む技術を開発することだと、日産の発明を見てトヨタは確信したんじゃないかと思うんですよ。

本当にお客様のための技術なのか?

ここ最近は、トヨタの技術がどんどん世の中に受け入れられていますが、日産の技術が不要なのかといえばそんなことはありません。非常に評価が高く世界で日産だけが持つ技術も数多くあります。ただ、「本当にお客様のための技術なのか?」と問われると少し違うように感じてしまいます。

そこで検証のために、さらに別の具体例を見ていきましょう。

トヨタはバンパーを2分割した

少し前の話なので、現在どうなっているのか不明ですが、トヨタはコストを度外視してバンパーを上下2分割にしたことがあります。お客様のためなんですが、なぜだかわかりますか? 単純に、バンパーの修理費用が安く済むからなんです。

壊してしまった時に、バンパー全体を交換すると費用が高いけれど、壊れたところだけを交換すれば安く済みます。修理といっても擦り傷以外は、交換になることも多いですからね。それで、バンパーを丸々1個交換するユーザーのほとんどが、同じような部分を壊していたそうなんですよ。

だったら、壊れたところだけを交換できるように、分割すればいいんじゃないかという発想になったんだとか。1個の部品としてみるとコストは上がるので、車の価格も上がりますが、修理の際には費用が半分で済むわけなんですね。

コストを上げたほうがユーザーの支払いが半額になるなんて、メーカーの立場で考えていたら、決してたどり着かないところですよね。

日産の技術はマニアや玄人に人気

先ほどもお話ししましたが、日産の技術はマニアや評論家のような玄人に人気が高いです。もちろん玄人の方もお客様です。でも、どんなに技術的にすごいと言われても、一般のお客様にはピンときません。技術用語を並べたてられても、チンプンカンプンだからです。

つまり、技術が自分(お客様)にどう関係するのかが想像できないんですね。だから、「ふ~ん」みたいな感じのリアクションになってしまうんです。つまり、技術のレベルが高いか低いかではなく、技術から得られるメリットがお客様に伝わっていないんですよ。

メリットを伝えるためには?

だったら、「日産もトヨタのような技術を作ればいいんじゃないか?」と思われるかもしれないですが、そうではないんです。それこそメーカーにとって、技術は他社との重要な差別化ポイントです。なので、技術がお客様にとってどれほどメリットがあるのかを伝えればいいんです。

例えば、「マルチリンクサスペンション搭載はこのクラス初!」とするよりも、「乗り心地が良いうえにスポーティに走れるのはこのクラス初!」とすべきでしょう。このように言い換えれば、何のための技術なのかがわかりやすくなりますからね。

※ 伝え方については、こちらで詳しく説明しています。

伝える技術、知っておくべき5点を説明しました。自分の考えを相手に伝えるための技術を調べている方に適しています。どんなことを知っておくべきなの...

トヨタの技術を、集客で考えてみると?

トヨタの技術はお客様のために開発されています。なので、車が売れるのは当たり前なんです。ただ残念なのは、走りへのニーズが少ないからと言って、車に運転する楽しさを持たせてこなかったことです。でも、社長が変わってからは、運転する楽しさの部分も徐々に持ち始めていますね。

ニーズを徹底追及すると、確実に商売を成功させることができます。ただ、やりすぎると失うものもあるので、そこはバランスを取る必要があります。ホームページ集客がうまくいっていない方は、トヨタの例を参考にニーズ把握の努力をしてください。おそらくそれが確実な方法ですから。

まとめ:ニーズ把握の努力を惜しまないでください。

いかがでしたか?

全3回にわたってトヨタの強みから集客を考えてみました。一貫して見えてくるのは、すべてがお客様のニーズに従っているという点です。商売のうまい企業のほとんどが、ニーズに沿った商品を開発し、ニーズに沿った販売戦略を構築しています。

このことは、ホームページにも言えます。ほとんどのホームページが、自分のことしか書いていないという事実を考えると、集客できないのは当然なんですね。現在は検索でたどり着く時代ですが、これは何らかの解決策を探す行為であると考えられます。

つまり、検索ユーザーの解決策を示せないと、ホームページへのアクセスは増えないんです。やはり何事においても、集客を考えるならニーズの把握は非常に重要です。ぜひ一度、自分の行っている商売がニーズに沿っているのかどうか、再考していただきたいと思います。

それこそが、集客を成功に導く唯一の方法であることは、間違いないですからね。

以上、「トヨタの強みを、技術面から分析しました。(3)」と題してお話ししました。

※ 販売戦略編とメンテナンス編はこちらです。

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