百万石まつりの屋台から、学べることとは?

百万石まつりの屋台から、学べることとは?

百万石まつり屋台から学べる、集客のコツを説明します。集客に興味のある方に、ぜひ目を通していただきたい内容です。人気のある屋台を通じて、集客とはどのように行うべきなのか、コツをわかりやすく説明しています。

なぜ百万石まつりの屋台から、集客のコツが学べるのか?

石川県金沢市では、毎年6月に百万石まつりが開催されます。3日間にわたって開催されますが、あなたは『百万石まつり』をご存知ですか? この間の金沢市内は、かなりの賑わいなんですよ。ところで、普段は見かけることのないものが、この期間だけ急に現れます。

それは一体何かと言えば、『屋台』です。お祭りと言えば、屋台はもう一つの楽しみですね。いろいろな屋台が出店しますが、「これだけたくさん出店して、みんな儲かるんだろうか?」と疑問に思うことがありませんか? そこで、どんなものが売れるのか考えてみました。

予想結果はありきたりですが、ポイントは論理的に考えることです。そして、そこから見えてくる鉄則を基に、商売の成功法則が分かるように説明しました。

百万石まつりの屋台から、集客のコツを学ぶ。

それでは、百万石まつりの屋台から、集客のコツを学んでいきましょう。最初に屋台や行列の状況を分析したのちに、具体的に売れる屋台を予想していきます。

百万石まつりとは?

百万石行列 出発式
写真提供:金沢市

まず、百万石まつりについてサラッと触れておきます。

百万石まつりは、加賀藩祖の前田利家公が天正11(1583)年6月14日、金沢城に入城したことを記念して行われるものです。現在の形で始まったのは、昭和27(1952)年に行われたのが最初です。なので、戦国時代から伝わるようなものではなく、比較的新しいお祭りです。

また、しばらくの間は、前田利家公の入場した日である6月14日を開催日としていましたが、梅雨入りした後で雨天になることが多いのと、平日開催も多いので観光客など集客に影響することもあって6月の第一金曜日から日曜日までの3日間に変更されました。

私の子どものころは、市のお祭りということで平日開催の年は、学校が当日お休みでしたよ(金沢市内の小・中学校と一部の高校)。今の子どもたちは、うらやましがるかもしれませんね(笑)。

※ 参考:祭り期間の交通規制についてはこちらで紹介しています。

https://hprs1.com/hyakumangoku-matsuri-koutsuukisei/

どんな屋台が出店する?

百万石まつりには数多くの屋台が出店します。厳密にいうと、百万石まつり2日目土曜日の百万石行列のときに一番多くの屋台が見られるんじゃないでしょうか。普段は条例等の規制があって金沢市内に屋台はありません。なので、金沢市民にとっても屋台は楽しみの一つと言えるでしょう。

それで、具体的にどんな屋台があるのか、以下にまとめました。みなさんが想像するであろう屋台は一通り出ていると思います。

粉もの

  • お好み焼き、たこ焼き、焼きそばなど粉もの。
  • アメリカンドッグ、フライドポテトなど揚げ物。
  • ベビーカステラ、今川焼などの甘い焼き物。
  • いか焼き、フランクフルトなどの塩味の焼き物。
  • ラムネ、かき氷など冷たいもの。
  • ヨーヨー釣り、スーパーボールすくいなどの遊び。

もともと、屋台文化が発達していない金沢市なので、地域性や特色はそんなにないと思いますね。当日の屋台にはおそらく、県外から出稼ぎに来ている方も多く含まれると思いますから。

百万石行列の状況を分析

さて、百万石行列当日の状況について分析してみましょう。行列が始まるのは午後2時ごろで、すべて終了するのが午後6時ごろになると予想されます。したがって、4時間にわたる長丁場なんです。この間、道路を行進するので交通規制が敷かれますので、4時間にわたって通行止めです。

そして、沿道には多くの見物客(観光客)が場所を陣取ります。地元マスコミの発表では40万人を超える人出があるとのこと。また、以前と違って梅雨前に開催しているので、高い確率で炎天下になると予想されます。さらに、この模様を地元のテレビ局が生中継して特番が放送されます。

これが百万石行列の状況を分析した結果です。続いて、この分析結果を基にして、具体的な屋台を考えていきます。

冷たい飲み物

氷水で冷やしたラムネ

分析から売れそうなものを予想すると『飲み物』が第一でしょうね。特に、氷水で冷やしたラムネなら見た目の清涼感からもかなり売れると感じます。あと『かき氷』も売れるでしょう。アイスクリームも売れるかもしれませんが、炎天下だとサッパリしたものの方がより需要があると思います。

冷たい麺類はどうか?

そうめん

あとは、『そうめん・冷麦・ざるそば・ところてん』と言った、サッパリとしていて食べやすい冷たい麺類なども売れるかもしれませんが、これらの屋台があるかどうかは分かりません。食べる場所が確保できないと思われるので、片手で食べられるものの方がいいでしょうからね。

充電もいけそう

スマホの充電

また、現代の生活様式を考えると、『充電』もそれなりに売上げがあるかもしれないですね。スマホで写真を撮ったり、ワンセグチューナーで生中継を見たりすることで、あっという間にバッテリーが無くなってしまうことが考えられますから。急速充電なら需要が見込めそうですね。

スーパーボールすくいも可能性がある

スーバーボールすくい

幼いお子さんが来ることを考えると、『スーパーボールすくい』も可能性があると思います。百万石行列は4時間もあるので、お子さんはどうしても飽きてしまうでしょう。そこで、スーバーボールすくいとなるわけです。でも、ヨーヨー釣りや、金魚すくいはうまくいかないかもしれません。

なぜなら、県外からくる方も多く、持ち帰ることが難しいからです。したがって、持ち帰りやすいものが取れるスーバーボールすくいが有利だと思われます。その点から考えると、射的なんかも良いかもしれませんね。やはり、箱に入ったものなど、持ち帰りやすいものが取れますからね。

宣伝という側面も

さらに、売れるというのとは少し違いますが、テレビ中継やSNSなどの発展もあるので、ちょっと変わった屋台や移動販売があれば、取り上げられてインタビューを受けたり、拡散したりという可能性もありますね。つまり、直接的に売るというよりも無料の宣伝を狙ったものというわけです。

SNSについてはツイッターで自分から情報発信するのもいいですね。「○時から10分間だけ3割引きですよ」とかつぶやいたら結構効果があると思います。百万石まつりのハッシュタグがありますからうまく利用すべきでしょうね。

まとめ:屋台の話から学べること。

いかがでしたか?

百万石まつりの屋台から学べる、集客のコツを説明しました。百万石まつりとは、どんな屋台が出店する、百万石行列の状況、冷たい飲み物、冷たい麺類、充電、スーパーボールすくい、宣伝という側面、などのポイントがありましたので、ご理解いただけたと思います。

百万石行列当日の天候分析から、人気が出ると考えられる屋台を予想しました。大事なことは需要と機会を考えるということです。例えば、炎天下であればラーメンのような熱いものはなかなか売れないですが、冷たい飲み物やかき氷ならよく売れるでしょう。

一言でいえば、困っている人をその時に助けるのが、商売の基本です。マーケティングの用語でいえば、ニーズとタイミングを合わせるということです。これはホームページも一緒で、ニーズとタイミングの読み方が、確実に売り上げに影響します。

なお、炎天下の予想でお話ししましたが、悪天候で肌寒い場合も考えられます。過去数回晴れなかったことがあるので、天気予報には細心の注意が必要ですね。このように、あらゆる状況を考えつつ、的確にニーズとタイミングを合わせることが、集客のコツであることを忘れないでください。

以上、「百万石まつりの屋台から、学べることとは?」と題して説明しました。