InstantWP 5.3
の使い方、応用方法を説明します。読者対象は、InstantWP の使い道など活用方法について知りたい方です。どのような使い方をすると有効活用できるのか、実践的な方法を詳しく説明しています。
なぜ Instant WP の使い方は、応用が重要なのか?
InstantWP(Instant WordPress)の基本がわかると、「ワードプレスがパソコン上で再現できて面白いなぁ。」と思われるでしょう。そしてすぐに、「でも、具体的にどうやったら使いこなせるだろうか?」とも思うのではないでしょうか。
確かにその通りで、InstantWPはとても便利そうなのですが、使いこなさないと宝の持ち腐れになってしまいます。やはり重要なポイントは、WordPress環境を完全再現できるところです。つまり、本番とまったく同一の環境が作れところが最大の魅力なのです。
そこで、どのような使い方の応用ができるのか、使い道について自分の経験も合わせて分かりやすく説明しましょう。
Instant WordPress の使い道は5つあります!
それでは、Instant WordPress(InstantWP)の使い道を説明します。5つありますので、ぜひすべてに目を通してください。
サイトを作る練習に使う。
InstantWPは練習用サイトとして使うと、とても重宝します。なぜなら、WordPressサイトを完全再現できるからです。InstantWPはパソコン上で仮想のサーバーを用意するものなので、WordPress自体は完全に本物です。だから、サイト作りの練習に最適なのです。
わざわざサーバーをレンタルする必要もないし、無料でサイトを再現できますから、本番と完全同一な環境で練習できます。練習で作ったサイトをインターネットに公開するわけにはいきませんから、自分のパソコン内でサイトを作れるメリットはとても大きいでしょう。
とりあえずサイト作りを勉強したいという初心者には、ホームページ作りの練習用に最適な環境かもしれませんね。
事前のテスト環境として使う。
InstantWPは事前のテスト環境として使うと非常に便利です。こちらもやはり、WordPressサイトを完全再現できるという点が魅力です。本番とまったく同じサイトを再現して、新しいテーマのテストを行ったり、プラグインの動作を確認するといったことができます。
当然、本番環境で動作確認を行うこともできますが、特にプラグインはテーマや他のプラグインとの相性に問題が発生することがあります。万が一問題が発生すると、WordPressの動作がおかしくなって、画面が真っ白の表示になってしまうこともあり得ます。
復旧できないわけではありませんが、FTP を使うなどしてかなり面倒な作業が必要になるし、その間はサイトにアクセスできなわけですから、通販サイトなどでは大きな損失です。しかし、事前のテスト環境があれば、トラブルに遭遇しても本番環境に全く影響しません。
トラブルを未然に防げる事前のテスト環境として使うのは、非常に理に適っています。
ワードプレスのテーマ開発に使う。
InstantWPをワードプレスのテーマ開発に使うのも、便利でうまい方法です。やはり、ワードプレスの環境を完全再現できますから、テーマの開発や表示テストに最適です。公開されたサーバーでテーマ開発を行うと、別途サーバー契約が必要です。
しかし、InstantWPであれば、本番と同等の環境を無償で手に入れることができます。このような環境であれば、心置きなく好きなように開発ができますね。もちろん、既存テーマの改造などにも利用できます。本番環境を壊してしまう心配もありませんから、非常に安心です。
このように、ワードプレスのテーマ開発やテーマ改造のテスト環境として、重宝するでしょう。
本番サイトのバックアップに使う。
InstantWPは、本番サイトのバックアップに使うとかなり便利です。なぜなら、WordPress環境を完全再現できる特徴を生かして、公開中のサイトと完全同一のサイトを再現できるからです。サイト全体のバックアップにもなるし、ページ単位のバックアップにもなります。
本番サイトと完全同一のサイトを非公開で持てるわけですから、非常に安心感があるでしょう。もちろんバックアップだけでなく、公開済みのサイトでは行いづらいプラグインのテストやCSSによるデザインの作成・変更なども、非常に行いやすくなりますね。
ちなみに、InstantWPを本番サイトのバックアップとして活用する場合は、
の手順で準備します。これで、同じ環境を再現できます。
このように、本番サイトのバックアップとしてInstantWPを利用すると非常に便利ですので、まだやったことのない方にはお勧めですよ。
本番サイトの記事を作るときの、下書きとして使う。
InstantWPの応用的な使い方として、本番サイトの記事作成で下書きに使う方法があります。この方法を使えば、完全に完成させなくても作成途中の記事でも公開できるので、プレビュー機能では確認できない部分(カテゴリー表示など)も事前確認ができるわけです。
つまり、本番サイトでは下書きを作らずInstantWPで記事を下書きし、完成後に本番サイトですぐに記事を公開するのです。このように、事前に記事の完成状態を確認できる意義は、大きいのではないでしょうか。さすがに本番サイトでは中途半端なものを公開できませんからね。
実際のやり方は次のようにします。
- InstantWPで、先ほど説明した「本番サイトのバックアップ」を作成する。
- バックアップサイトで新規記事を作る。
- 記事を公開して、文章やレイアウトなどをチェックする。
- 確認が終わったのち、本番サイトへ記事を複製する。
(コピー&ペーストで簡単に複製できます。) - 本番サイトでプレビューを使って最終確認後、記事を公開する。
こういった手順を踏めば、本番サイトでは難しい、記事公開後の表示確認がとても行いやすいと思います。また、すでに公開済みの記事の手直しなども行いやすくなると思います。どうしても公開済みの記事の場合は、手直しの途中で保存できませんからね。
InstantWPで画像を挿入して記事を作成した場合は、必ず本番サイトで画像を入れ替えてください。そうしないと、InstantWPに組み込まれた画像を読み込む設定になってしまい、本番サイトで画像が表示されないからです。
このようにInstantWPで下書きをすれば、本番サイトですぐに公開できるところまで詰めることができます。本番サイトではやりにくいことが、InstantWPでは非常にやりやすいんですね。
参考:InstantWP自体のバックアップは取れる?
ところで、InstantWP自体のバックアップは取れるのでしょうか? 実はとても簡単にバックアップできます。やり方は、InstantWPのフォルダをコピーするだけです。ややサイズが大きいですが、この方法であれば、最も簡単にバックアップできます。
技術的には、InstantWPを仮想サーバー内で複数起動することもできるでしょうが、技術的にハードルが高いと思われます。技術的な挑戦ということであれば良いでしょうが、そこに時間を割くよりはフォルダコピーで済ませてコンテンツ作りに励んだ方がメリットが大きいでしょう。
まとめ:InstantWP なら、何をやってもOKです。
いかがでしたか?
InstantWP(Instant WordPress)の使い方として、応用方法をご紹介しました。サイトを作る練習に使う、事前のテスト環境として使う、ワードプレスのテーマ開発に使う、本番サイトのバックアップに使う、本番サイトの記事を作るときの下書きとして使う、などがありました。
いくつかの用途を説明しましたが、いずれの場合にも言えることは、本番環境ではできない(やるべきではない)ことがInstantWPではできるということです。やはり、ワードプレスを完全再現できる点が非常に大きいのではないでしょうか。
この、『ワードプレスを完全再現できる』という点をうまく使えば、さらに応用できる可能性もあります。ぜひ活用して、WordPressサイトの作成に役立てていただければ何よりです。
以上、「InstantWP 5.3 の使い方-応用編」と題して説明しました。